さらにRICHO THETA Z1からの機能としてF値をF2.1、F3.5、F5.6の3段階から選べるようになっており、撮影時の光の具合によって、使い分けることでより高い解像感を得られることができるようになった。また、新型のレンズユニットは、光源により発生するゴーストやフレア、パープルフリンジも抑制する。
新搭載されたFnボタン。これを押すことでF値を3段階切り替えることができる。
撮影した写真は、従来機種ではJpegのみの保存となっているが、RICHO THETA Z1はRAW形式での保存にも対応。Adobe Photshop Litghtroom Classic CC用のプラグインとして、スティッチングができるアプリ「RICHO THETA Sticher」を無償提供する。360°写真も一眼レフで撮影したRAW写真のように色味や画質の調整をすることができるようになった。
動画は、基本的にRICHO THETA Vとほとんど変わらず、4K 29.97fpsでの撮影が可能。4Kでの撮影の場合、最大5分の動画撮影、合計記録時間は40分だ。また、USBでPCなどに接続し録画するライブストリーミングにも対応。これもRICHO THETA Vからの機能で、この場合4K 29.97fpsで撮影した場合のビットレートは最大120Mbpsとなる。
音声は撮影した360°映像に合わせた空間音声記録に対応した4chマイクを搭載。水平方向だけでなく、上下方向も含めた全方位の音声を記録できる。つまり、VRゴーグルなどで撮影した動画を視聴すると、向いた方向により聞こえてくる音が変化し、より臨場感のあるVR動画を楽しむことができる。
背面には二つのマイクが内蔵されており、空間音声記録ができる。
RICHO THETA V1の新機能としては、回転3軸補正による手ぶれ補正機能の向上。4Kサイズの動画でも滑らかで高精細な映像の撮影が簡単にできるようになっている。
本体の変更点としては、新たに撮影情報を表示する有機ELパネルの搭載。これまでは、スマートフォンと連携していないと、撮影情報などの確認ができなかったが、この有機ELパネルにより、電池残量、撮影モード、撮影残り枚数、F値、ISO感度などの情報が本体のみで確認できるようになった。残念ながら撮影した写真の確認はできないが、それでも、スマートフォンとの連携回数が少なくなることを考えると、撮影するときの確認の手間が大幅に軽減すること間違いなしだ。
本体正面下部に設置されて有機ELパネル。撮影情報が確認できるので、Theta単体での撮影がしやすくなった。
底面の三脚ネジ穴が金属製になり、外部端子もUSB-Cになった。ボディ自体もマグネシウム合金を使い高い堅牢性を誇る。