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問題が起きたらまず考えるべきことは?ロジカルな問題解決策のきほんのき

2019.03.11

ロジカルな問題解決のポイント

ロジカルに問題解決する手順は、とてもシンプルで簡単だ。しかし上田さんによると、ロジカルな問題解決を行うときにはポイントがあるという。これも合わせて確認しておこう。

1.本当に解決すべき問題を探す

「問題には、見える問題と見えない問題があります。見える問題とは、表面的な問題で、今まさに目の前で起こっている問題を指します。見えない問題とは、見える問題の背景に隠れている本質的な問題のことを言い、ここを解決しなければ、また同じようなことが繰り返し起こってしまいます。

本質的な問題は、通常隠れているため、なかなか見えづらいのですが、『なぜこの問題が起こったのだろう?』と繰り返し問うことで自然と見えてくるようになります。

例えば、部下が商品の誤発注をし、100個のところ1000個の製品が届いたとします。『1000個の在庫をなんとかしなければ!』というのは、表面的な問題解決で、『部下の育成や発注の仕組みに問題があったのだ。だからこれらを見直して改善しなければ!』というのは本質的な問題解決となります。

ビジネスにおける本質的な問題は、おおよそ、1.育成、2.コミュニケーション、3.仕組み・システム、4戦略の4つに集約されることが多いので、知っておくと大変便利です」

2.「あれ?」と疑問に思う

「問題が起こったときに、『あれ?この問題の原因って、もしかしたら…』と色々と疑問に思うことが問題分析の入り口です。疑問が生まれると、そこから仮説が立ち、仮説を検証するための情報収集へとつながるからです。情報収集の結果、仮説が間違っていなければ、解決策を立案し、実行していきます」

3.解決策は複数立てる

「よくやってしまいがちなのが、『この問題には、この解決策しかない!』と考えてしまうこと。もし、そのプランが実行できなかったとしたら、立ち行かなくなってしまいます。必ず解決策は複数立てましょう。いくつかプランが出ると、比較することができますので、1番実行したいのはA案、これがだめならB案、それでもだめならC案といったように解決策を万全に準備しておくことができます」

4.誰を巻き込むかを考える

「問題解決の際には、一人でできることには限界がありますので、誰を巻き込めばスムーズに解決できるか?を常に考えておきましょう。

例えば『この問題は大きくなりそうだから上司に報告する』『他部署の○○さんに相談してみる』『外部の専門機関にアドバイスをもらう』など、社内外の組織を有効に活用することが、解決につながるきっかけとなります。また、話を通しておかないと、社内で稟議が通らないといったキーマンには、必ず根回しをして話を通しておくこともスムーズでスピーディーな問題解決のポイントです」

仕事をする上で問題は常に起きるもの。「ロジカルに考える」基本を押さえてしまえば、習慣付き、何事も簡単に解決できるようになってくるだろう。ぜひ今回紹介された基本とポイントをヒントにして、問題に対して真剣に取り組もう。

【取材協力】
上田 毅さん
外資系企業の研修トレーナーとして、新卒からマネージャーまでを対象に各種ビジネススキルの研修を担当。特に、頑張りすぎのリーダーへ「頑張らなくてもうまくいく仕事のヒント」を伝えている。
https://www.street-academy.com/steachers/58561

取材・文/石原亜香利

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