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妄想Tシャツの作者に月曜が憂鬱にならない方法を聞いてみた

2019.02.04

妄想Tシャツに続く新作は「みんなのブラポーチ」

福澤:そんなふうにいろいろ作っているのですが、最新作が「みんなのブラポーチ」という商品です。

-ブラポーチ?

福澤:今まさにクラウドファンディング中の商品なんですが、ブラジャー型ポーチで、開けると本当にブラジャーとして使えるというものです。基本的にはポーチなんですが、素材はブラジャーと同様で、緊急時には胸に当てて使うことができます。この商品には想いがあって。ブラジャーって、そもそもデリケートなものを優しく包み込めるようにできている素晴らしいものなんですよ。なのに使える人は限られている。そこで、壊れやすい大切なものを入れたい人が誰でも使えるという、ユニセックス商品を開発し、ブラジャーを皆に開放したんです。

-ユニセックス…。ということは、このポーチを持ち歩いていても、誰も咎める人がいないということですか?

福澤:そういうことです。

-職務質問されませんか?

福澤:いえ、見てください、僕のような男性でもカッコよく持てます。まさに「みんなのブラポーチ」です。

-あの、福澤さんって、人並み以上にエロい人間なんですか?

福澤:いいえ、ごく普通だと思います。これらのネタも、どういうものがウケるかを戦略的に考えてやっています。この商品が売れたからエロ作家みたいに思われがちですが、そんなことはありません!

-なるほど…。福澤さんは、社会人になってから、月曜がイヤだった時期はありますか?

福澤:今は全くないです。

-でしょうね。

福澤:昔、土日休みの会社員時代は、月曜はイヤでしたね。単純に休日からの反動ですよね。普通の感覚のサラリーマンでした。今は曜日が全く関係なく、やりたければ土日でも仕事するし、やりたくなければ休むような形で仕事をしています。

妄想作家が提案する月曜を明るくするアイテムは?

-素晴らしいですね。で、今回の本題なんですが、これほどの妄想作家である福澤さんの妄想力をお借りして、月曜の憂鬱が減る商品アイデアを考えてみたいんですね。すでに、「妄想マッピングTシャツ」や「みんなのブラポーチ」を持って過ごすだけで月曜の心持ちはちょっと変わる気もしていますが…、他に何かアイデアがあるでしょうか。

福澤:考えてみたんですが、僕の中で、月曜日の憂鬱をなくす方法は3種類あると思うんです。

(1)月曜にハッピーな何かを得られる。
(2)日曜や火曜にアンハッピーなことを起こして、月曜が幸せに思えるようにする。
(3)そもそもの曜日感覚をなくす。

-なるほど、その通りかもしれません。でも、(2)のパターンだと、別の日が憂鬱になる可能性があって怖いし、(3)は環境に左右されて無理があるかもしれないので、今回はまず、(1)のパターンで考えてみませんか?

福澤:わかりました。例えば、こんなのはどうでしょう。

「仮想の恋人から直筆の手紙が届くサービス」
「架空の恋人からの睦言(むつごと)がボイスで聞けるガジェット」
「月曜だけ開く貯金箱で月曜に架空の恋人とランチ」
「おねえちゃんと握手できる改札、題して“握手会札”」
「声優さんの萌え声で行われる駅のアナウンス」
・・・・・・(以下、怒涛の15分)

-ちょ、ちょっと、一旦ストップで。凄まじい妄想力ですね。

福澤:使えそうなのありますかね。

-いろいろあるかもしれませんね。で、今聞いていて思い出したんですが、実は僕、昔から月曜の朝にこんな妄想をしていたことがあるんです。もし手の中にボタンがあって、押したら会社が大爆発して粉々になったら、ちょっとラッキーかも、って。粉々になるのはその日だけで、翌日には元に戻る。で、爆発する確率は1万分の1くらいでいいんです。今日、会社に行かなくてもよくなるかもしれないって、夢があるじゃないですか。人類の夢ですよ。なんかそういう世界観って実現できないですかね。

福澤:それだったら、ガチャガチャで出来るんじゃないですかね。大爆発しちゃ困るので、月曜の朝に会社の前でみんなが1回ずつ回して、超ラッキーで当たりが出たら強制的有給がもらえる。その人は絶対に守られて、他の社員や取引先の人が仕事を肩代わりしないといけないルールになっている。弊社では「月曜ガチャ有給制度」を導入しています、って告知していれば、たった一人の1日の仕事なんて簡単にみんなでサポートできるものなんですよね。

-なるほど!

福澤:絵で書いたらこんな感じですかね。ポイントは、わざわざ会社に行ってから回すことですね。例えば家でスマホとかで回すアプリとかにしちゃって、ハズれたら、ますます憂鬱になるじゃないですか。もしかしたら、って心のどこかで楽しみにしながら会社に行くと、外れても、もう会社に着いてるから、しょうがないか~って言って仕事をスタートできそうですよね。

-これ、めちゃくちゃいいですね! やっぱり、個人個人の妄想って、自分や他の人類を幸せにできるかもしれないアイデアの源ですね。

福澤:で、ガチャガチャの小当たりとしては、おねえちゃんに一日中優しくしてもらえる券とか…。

-…結局、好きなことの妄想で頭を埋め尽くせる力が、月曜対策なのかもしれませんね。

【告知】
「みんなのブラポーチ」クラウドファンディング中!
https://camp-fire.jp/projects/view/109869
福澤さんの夢のために、ご支援をどうかよろしくお願いいたします。

【話し手プロフィール】
福澤貴之(ふくさわ・たかゆき)
1984年、東京神田生まれ。
2003年、東京都立工芸高等学校インテリア科卒業。
2007年、日本大学芸術学部美術学科卒業後、ハウスメーカー勤務を経て、
2012年にekoD Worksを設立。
「ユーモア+アート」を標榜し、デザインワーク・アートワークを通じて日々悪巧みに精励する青二才。ものづくりを介して人と人、人と物を笑顔でつなぐことを目指している。
ekoD Works ホームページ:http://ekodworks.com/

【聞き手プロフィール】
高橋晋平(たかはし・しんぺい)
株式会社ウサギ代表取締役、おもちゃクリエーター。あらゆるジャンルを「遊び化」することを考え、月曜日を楽しくする方法の研究もしている。開発に携わった商品に、新カードゲーム『職業診断ゲーム わくわくワーク』や、相手を想い出したことを伝える鳩時計「OQTA HATO」など。新しい企画を“仕組み”で生み出すメモの技術を解説した書籍 『企画のメモ技』を2018年に出版。Twitter : https://twitter.com/simpeiidea

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