ガスコンロには、大きく分けて2つの種類がある。1つはガスや電気をエネルギーとして使用するコンロ。いわゆるふつうの「ガスコンロ」や「IHコンロ」だ。そしてもう1つは、システムキッチンなどに最初から設置されている「ビルトインコンロ」と呼ばれるものだ。
先の2つは「テーブルコンロ」とも呼ばれており、ビルトインコンロとは別物としてあつかわれる。今回、記事として解説する交換方法も、その種類によって変わってくるので、まずは自宅のコンロがどちらのタイプなのかを確認しよう。
ガスコンロの交換時期、どれくらいがベスト?
テーブルガスコンロ・ビルトインコンロの交換タイミングは、使い始めておおよそ10年が目安だ。たとえ壊れていなくても、点検するのにも妥当な時期と言えるだろう。パーツが劣化している可能性もあるからだ。
また、10年経っていなくとも交換時期に来ている場合もある。その目安を、以下に記載するので自宅のコンロをチェックしてみよう。
・点火がしづらかったり、できなかったりする
・点火したはずなのに消えてしまう
・点火するときの音が、いままでと異なる
・点火した炎が不完全燃焼を起こしている(いつもと違う)
・フライパンや鍋の底が煤で黒くなってしまう
・ガスくさい
・エラーが表示される
こういった異常がある場合は、何らかの問題が発生している可能性が高い。速やかにガスコンロ自体の交換や、パーツの交換を検討しよう。
【参考】ガスコンロに火がつかない!トラブルの原因と対処法を実例ごとに解説
種類別!ガスコンロの交換方法
冒頭で述べたとおり、ガスコンロにはテーブルコンロとビルトインコンロの2種類があり、それぞれ交換方法が異なってくる。
【テーブルコンロ】
ガスホースのクリップを外して交換できる。古いガスコンロは粗大ゴミとして出すか、不用品回収業者に処分を頼もう。
【ビルトインガスコンロ】
専門業者に依頼するのが一般的だ。自分で交換する場合は、ガス管を接続する作業に資格が必要なことを覚えておこう。また、安全確認をガス業者に依頼したい。
ガスコンロの点火プラグ、交換する方法は?
ガスコンロの寿命は、前述したとおり約10年。しかし、それを待たずして、点火プラグのみ故障してしまうこともあるだろう。ここが壊れてしまうと、ガスコンロに火がつかなかったり、ついたとしてもすぐ消えたりするようになる。
しかし、すぐに「交換しなければ」とあわてることはない。故障以外の可能性もあるからだ。
・電池切れ
・バーナーキャップが汚い、ずれている
・点火プラグやセンサーが、水などで濡れてしまっている
まず、この3点を確認し、それでも壊れているようなら交換を検討しよう。3つ目は、しっかり乾かしてから再度、点火してみてほしい
交換する際は、製造元のメーカーにパーツがあるかどうかを確認してみよう。その製品が製造を終了していると、修理パーツがないこともある。そうなると、ガスコンロごと交換しなくてはならないかもしれないので注意したい。
【参考】頑固な油汚れもピカピカに!ガスコンロをキレイに掃除する方法
ガスコンロのつまみが壊れた!その交換方法は?
ずっと使っていると、上述した点火プラグと同じく、一部分が故障してしまう可能性はある。もし、ガスコンロのつまみ部分が壊れたら、どうすればいいだろうか? このケースの場合、つまみ以外の部位も故障している可能性がある。コンロごと、いったん修理に預けるか、交換するのが望ましいだろう。
要チェック!ビルトインガスコンロの交換方法
前述したとおり、ビルトインガスコンロは、ガス管接続の資格がなくても、それ以外の部分は自分で設置・交換ができる。しかし、ビルトインガスコンロは、外す前にガス漏れ検査が必要になる。設置したあと、きちんと動作するかどうかなどを考慮すると、専門業者に委託するほうが確実だ。