IHクッキングヒーターが主流になってきた現在でも、ガスコンロを根強く愛用する人は多い。そんなガスコンロで突然、「火がつかない」トラブルが起きたときは、あわてて修理を依頼する間に、まずは自分でチェックをしてみよう。この記事では、ガスコンロがつかない時にチェックすべき項目と、よくある原因や対処方法について、実例を挙げながらご紹介する。
ガスコンロに火がつかないときは、ここをチェック!
いざ、ガスコンロに火がつかない事態が起きたときは、以下の項目をチェックしてみよう。
1.ガスの元栓は開いているか?
2.ホースは折れ曲がっていないか?
3.ガスメーターの安全装置が働いていないか?
4.ガスコンロの電池は切れていないか?
5.バーナーは正しく取り付けられているか?
6.バーナーが汚れていないか?
7.バーナーが水濡れしてないか?
8.ガスコンロのセンサーが働いていないか?
ひとくちにガスコンロの火がつかないといっても、その原因はさまざまだ。
ガスがきちんと届いていないことが原因の場合は、ガスの元栓やホースが折れていないかの確認と、ガスメーターの安全装置の解除で解決できる。電池をしばらく替えていない場合は、電池切れの可能性も大きい。
バーナーやバーナーキャップは、着火するための重要なパーツだ。はめる位置がズレていたり、汚れや水濡れがあると、火がつかない原因となる。また、製品によっては、安全センサーが搭載されているガスコンロもあり、なにも乗っていないと火がつかないタイプもある。この場合、フライパンなどを乗せると解決できることもある。
ガスは出るのに、点火してもガスコンロの火がつかない!
続いて、「ガスは出ているのに、点火しても火がつかない」ときの具体例とともに、その原因と対処法をご説明しよう。
このケースでは、ガスはきちんとガスコンロまで届いているので、ガスの供給や元栓、ホースの折れ等に関する項目のチェックは不要だ。電池切れやバーナーまわりのパーツに絞ってチェックをしよう。ガスが供給されているかどうかは、ガスメーターを見るほか、給湯器などほかのガス機器の使用が可能か試すことで確認できる。
ガスコンロからガス臭いニオイはするけど、火がつかない場合は要注意
ガスコンロがつかずガス臭いニオイがするときは、ガス漏れの可能性が高い。一酸化中毒や爆発が起こる恐れもあり、非常に危険だ。最優先で安全を確保しよう。
まず、窓を大きく開け、ガスの元栓・メーターのガス栓を閉める。そして契約しているガス会社に、速やかにガス漏れの状況を報告しよう。その際、タバコなどの火気が厳禁なのはもちろん、部屋の電気もオン/オフもしないよう注意したい。スイッチのオン/オフで発生した小さな火花が、着火に繋がる恐れがあるからだ。