DIME MAGAZINE
――銀座のクラブで働いていて良いことは何ですか？
高嶋ママ 普段会えない人に会えることです。某政治家、某スポーツ選手などの有名人、企業のお偉いさんなど。「この人に会いたい」と口に出していると、会わせてくれるお客様もいらっしゃいます。しかも対等な立場でお酒を飲みながらお話ができるのですから、最高です！
有名店や話題店、高級店などに連れて行っていただけることもメリットです。
――苦労したことはありますか？
高嶋ママ 私は、以前ブスでデブだったので、料金が30分4000円の場末のキャバクラでスタートしました。ほとんど待機席にいて、他の女の子がつきたがらない悪臭のする方や触ってくる方などの席にしかつけず悔しい思いをしました。
ママになってからは、女手一つ自分の力でやってきたのに、パトロンのおかげで成功したと思われることが苦労で、頭に来ます。
銀座のオーナーママとしてビジネスで成功してからは、当店は謙虚なお金持ちのお客様だけのお店として、自分が気に入らないお客様の入店はお断りしています。私が気に入らなければ即退場です。質問攻めにあうので、同業者もお断りしています。たいしてお金を使わない同業者の来る場所ではございません。当店は私のご挨拶はひと席100万円からが妥当だと思っています。ひと席100万円以下のお客は割に合わず話になりませんね。
――トラブルはありましたか？
高嶋ママ フロアレディをしていた頃のトラブルとしては、ママに「アフター行って来て」と言われたので行くと私がこのお客様とホテルに行くという契約がママとお客様の間で勝手に結ばれていたことです。断って帰ってきたらクビになり、結局お給料さえもらえませんでした。
他にはアフターに行った時、やけに眠いと思ったらビールに睡眠導入剤を入れられていて慌てて帰りました。おかしいと思ったらすぐその場から去ることが大切です。お持ち帰りの生贄にされるところでした。
ママになってからのトラブルは、同業者からすぐお金を貸してほしいと言われることです。
――ぶっちゃけ銀座のフロアレディの時給っていくらなんですか？
高嶋ママ 当クラブのフロアレディは時給8000円です。東大卒なら1万5000円です。現役東大生なら時給2万円出しています。バーの場合は時給3500円スタートです。ノルマは無く、自由出勤、自由退社です。他に私は不動産業、投資業、コンサル業をやっていのですが、それらの事業に貢献したら成功報酬を支払っています。先月は、投資に貢献したフロアレディには、月給2000万円を支払いました。
――スゴイですね！ありがとうございました。
■プロフィール■
高嶋りえ子
銀座クラブ高嶋ママ
大学を卒業後、OLの傍ら失恋をきっかけに22歳で初めて銀座のホステスを経験。25歳の時に銀座に「クラブ高嶋」をオープン。26歳の時に「和風バー高嶋」をオープン。27歳で「高嶋化粧品」を販売開始。28歳で「Bar高嶋」をオープン。現在、銀座に4店舗、都内７店舗を経営、化粧品開発、投資業、コンサル業、不動産業などを幅広く展開。Twitterは1日最高89万アクセス、ブログは1日最高54万アクセスを記録。ほかに「銀座クラブ高嶋 銀座ママ高嶋りえ子」ブログあり。
取材・文/稲垣有紀
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