NHKのテレビ番組に出演するなど話題なのが、「銀座クラブ高嶋」の高嶋りえ子ママ。銀座の夜の蝶って憧れますが、副業でするならどんな人がフロアレディに向いているのでしょうか?また、トラブルにはどんなものがあるのか、OLから夜の蝶に転身したりえ子ママに直撃しました!
バーで働くフロアレディは、昼間はOLさんをしている人が中心
――副業でフロアレディをしている人はいますか?
高嶋ママ 私はクラブとバーを経営していますが、バーはWワークの女性がメインです。外資系や大手企業のOLなどさまざまです。
――どんな人が銀座のフロアレディに向いているのでしょうか?
高嶋ママ 採用に当たっては容姿では選びません。容姿は平均値で十分です。中身が大事で、性格がひねくれていないこと。そして、頭のいい子を採用します。最低限、英会話ができて話術が長けていることが重要です。銀座のお客様は年齢層が高いですから、採用年齢の上限はありません。当クラブには47歳のホステスがいますが、40代でも条件が整っていれば一流のホステスに育てる自信があります。
一昔前は頭が悪くてもキレイなら良かったのですが、今の時代はそれでは通用しません。
当クラブでは、仏語、伊語、独語、中国語、マレーシア語、タミル語(シンガポールの公用語)など12か国語に対応しています。日本に出張でいらっしゃる海外のお客様も多いですから。先日はサウジアラビアのお客様がいらっしゃいました。英語以外の言語は要予約です。語学が堪能な女性は求められています。
銀座では性格の良い美人は早くお嫁に行くので、性格の悪い女が残る気がします。人より常に稼ごうとしますから。くよくよ泣くような女はダメです。メンタルは徐々に鍛えられます。
銀座のホステスは政治、経済の話ができて当たり前です。株価が下がった、上がったなんていう会話は当たり前にできなくてはなりません。銀座はスピードが命です。紙の日経新聞、スポーツ新聞を読むのは時代遅れ、今はネットニュースで十分です。現代のホステスはスマホでニュースをチェックしています。
働くに当たっては、ママの人柄を見なければダメです。ママが枕営業を強要するお店が多くありますから。当店では一切そういう事はありません。
――どんな服装やメイクが銀座受けするのでしょうか?
高嶋ママ 服装は、まずはノーブランドでも構いませんが、自分の体型に合った値段よりも高級に見える素材とデザインの服が大事です。ブランド品を身に付けても似合わない人もいますから。要は自分がゴージャスに高く見える服を選ぶということです。自分を高そうに見せればいいお客がつきます。着物も1つのアイテムです。お店に貸してもらおうという考えではダメです。急に呼び出された時、着ていく服が無いという事態にもなりかねません。
メイクはとにかく濃く、派手に。薄化粧だとお客様に気付いてもらえません。お金持ち向けのメイクは、赤いチーク、赤い口紅、黒い眉毛です。
体臭、口臭にも注意が必要です。出勤前の食事は気をつけなければなりません。特にニンニク臭かったりすると嫌われます。私は普段からキムチや匂いがキツイものは食べません。
お店の外でも、服装、メイク、足の先から髪の先まで神経が行き届いてなければなりません。
――フロアレディが日頃、気を付けなければならないことはありますか?
高嶋ママ 食事はマナーが重要で、食べ方には育ちが出ます。同伴の時、食べ方が汚いのはダメです。箸の使い方もきちんとしてなければなりませんし、手皿(左手を皿のように添えて食べ物を食べること)もダメです。和食を食べるなら、小皿を左手で持ってもいいのです。そういった間違ったマナーを身に付けている方は一からレッスンすべきです。
歩き方も大切です。私は一本の線を歩くように心がけなさいと言われました。冴えない歩き方は魅力が半減します。
ルックスに自信が無くても整形は必要ありません。代わりにお勉強をした方がよっぽど役に立ちます。
その他にホステスには投資、資産運用を学ばせます。OLが銀座のお給料をもらうようになると本業の倍くらいの収入がもらえるのでブランド品を買ったり、韓国で整形してしまう人が多いのですが、いろいろなことに投資をした方が身になります。
例えば、肌。毎日お肌に投資しないと後々取り返しのつかないことになります。きれいな肌はすべてに勝り整形しなくても十分魅力的で、お金の節約にもなります。お肌への毎日の投資は1年後に明らかな結果として現れます。