担当者本人の意識や考え方、仕事力にも問題
担当者本人の意識や考え方、仕事力にも問題がある可能性がある。たとえば、外注する以前にまずは、自分自身が仕事の内容や課題、問題点などを正確に把握していない場合が多々ある。そこでもっと深く考えるべきであり、それが発注者としての責任なのだが、しようとしない。結果として、丸投げになる。これでは、混乱がますます大きくなる。担当者は自分自身である程度はわかっていなければ、外注であるフリーランスなどから納品を受けても、その精査ができない。いいのか、よくないのか、直すならばどこをどう直すか。たとえ、本人が「できた」と思っていたとしても、外注の立場からすると、そうとは言えない場合も多々ある。
本来、ここで双方が話しあうべきなのだが、そのためには一定の経験や知識、スキルなどをもっていないといけない。それらを兼ね備えていないと、深い話しあいにはなりえない。しかし、得てして依頼や指示がころころと変わる社員が話し合うことを苦手としている。上司もまた、それをとがめない。このようなことは、読者諸氏の職場でも起きているのではないだろうか。
文/吉田典史