安いのはハイボールだけじゃなかった感動!
もう見つけた瞬間、クラックラッきたね。だってさ、ヤエチカっていったら店舗の賃貸料だった半端ないと思うよ、それが百円! そんな無謀なハッピーアワーやってるのが『O(仮名)』である!
若干半信半疑で入店する。平日の午後4時という、まぁこの手の店としては空いてるような時間帯だというのに、やっぱり地元で働いてて知ってる人は知ってるんすね。店内はほぼ満員!
ちゃんと一人呑みに適したようなカウンターもあんてね、当然ながらカウンターに案内される。
でもこういう時に、椅子に座って即座にいきなり、
「ハイボール!!」
って頼むのもちょっと勇気がいるんだよね。
「百円という安さだけに引かれて入ってまいりました!」
って宣言してるようなもんで。でも実際に引かれて入ってきたんだからしょうがない! 一応10秒くらいはメニューを眺めるようなフリをブッこいてね。実際は全然文字なんて見てないんだけどさ、一応ハッピーアワー以外の時間だとハイボールは290円か……ってそれでも充分安いなココ!! なんてちょっと感動してから、おもむろに、
「あのハイボールください…」
とオーダー。それから真剣にオツマミをメニューで選ぶ。そしたらさ、この店。オツマミも安いんだよ。ほら、お酒がやけに安いことを看板に大々的に謳ってる店って、それはあくまで客寄せで、それに釣られて入ってみたら、ツマミはちっとも安くなかった! ちくしょ〜ツマミで儲けてやがんのか! なんてことがたまにあるじゃない?
それがツマミも安い! さすが地元民……っていうか地元で働く人向けの店! あこぎな商売じゃ客が離れちゃうもんね。
で、オツマミがどの程度の値段かというと、180円、280円、390円の3種類の値段設定。この時点でムフフなんだけど、180円が枝豆、野沢菜、甘らっきょうに厚揚げなんてラインナップ。
280円となると手が込んできて、サクサク醤油のにら冷奴だの、さつ揚げ、ちくわの磯辺揚げ、クリームチーズのキムチ仕立て、板わさ、大人のポテトサラダ、なんていう具合。
390円ともなればもう豪華よ! 牛すじ豆腐だ、まぐろ切落としだ、にしん甘露煮なんつう具合。