「上司が苦手」な人はどうすべき?
これらの懐柔術を実践することは、自分から積極的に上司と関わることになる。もし上司が苦手な場合、どうすればいいだろうか。伊庭氏は次のようにアドバイスする。ぜひ実践してみよう。
「問題の焦点を『上司そのもの(特性)』ではなく『関係性の状態』に当てるのがベターです。つまり、上司という人間そのものの特徴を意識するのではなく、上司と自分との関係にフォーカスし、その関係をよりよいものにするように意識します」
●上司との関係性を高める方法
「関係性を高めるには、第一ステップが『会話の量を増やす』。第2ステップが『会話の質を高める』です」
【会話が少ないなと思ったら…】
・自分から挨拶、御礼を言う機会を増やす。
・報告、相談の機会を増やす。
【会話の量は多いものの、距離がある(質が低い)なと思ったら…】
・業務以外の会話を少しだけでも心がけてみる。
例.「週末はゴルフですか?」「今日のランチはいつもの店ですか?」等。
【取材協力】
伊庭正康氏
リクルートグループでの営業、関連会社代表等を経て、2011年研修会社(株)らしさラボを設立。年200回以上の営業職、リーダー職への研修、講演を行い、リピート率は91%。『営業・セールストークのキホン(すばる舎)』等、多数の著書がある。
(株)らしさラボ http://www.rasisalab.com/
取材・文/石原亜香利