冬の基本装備
極寒地域の営業マンたちは、具体的にはどんな対策をしているのか。ビジネスマンスクール東京 札幌の営業経験のある講師たちに実際にヒアリングして分かった、札幌の営業外回りの最中の防寒の基本装備を紹介しよう。
1.肌着&タイツ
肌着は長袖や9分丈の保温効果が高いものを着用。女性のみならず、男性もタイツを履くそうだ。
2.インナー
ジャケットの下には、薄くて、軽くて、暖かいダウンベストが人気。また、ニットのベスト、ジレを着る人も多い。オシャレはもちろん、防寒対策として必需品だ。
3.アウター
営業マンだけではなく、北海道の人は、雪が降る通勤時に傘を差す人が多数いるそうだ。ただ、外回りの外勤時、営業車と訪問先の行き来など、室内と室外の行き来が多い場合、傘は面倒くさがる人が多い。そのため、アウターは断然フード付きを愛用する人の割合が高いという。中でも、氷点下の寒さでも暖かいダウン(ジャケット・コート)が人気だ。
4.パンツ(ズボン)
ツイード生地、毛の素材のパンツ(ズボン)を着用する。また最近は、裏地がボア生地になっている『暖パン』の愛用者も増えているそうだ。
5.靴
実は、圧雪は滑りにくい。滑りやすいのは、アイスバーン路面つまり、除雪や排雪が入った後のツルツル路面だ。また、ロードヒーティングが入っている市内中心部は、雪が溶けている路面と凍っている路面の境目もよく滑る。だから冬靴に履き替えることは必須。スタットレスタイヤと同じ構造を持つソールの靴は多く愛用されている。また夏用の靴底を冬用のソールに張り替えたり、靴用チェーンを装着したりする人もいるという。寒い足元をくるぶしまで覆ってくれるブーツが男女ともに人気だそうだ。
6.小物
氷点下の外で、手を出しているとかじかむため、手袋は必須アイテムだ。スマホ・タブレットに反応するタイプは人気。男女ともに耳掛け(耳当て)をする人の割合も高いそうだ。また、ポケットや靴の中、腰などにカイロを入れる。あるとないとでは体感温度が全然違うという。マフラーやファーも必需品。
東京のビジネスパーソンも北海道出張などの際には、北海道の冬事情や防寒のためのアイデアを参考にしたい。ただ、実は北海道の冬の室内は東京よりも暖かいという。室内と室外の寒暖差が激しいことも覚えておこう。
【取材協力】
村本麗子さん
ビジネスマンスクール東京校/札幌校 上席講師
株式会社ヒト・ラボ 代表取締役
「社会人の「働く」を “ワクワク” に、をビジョンとし、経営者、会社員、士業、金融、ゼネコン、医療など、幅広い業種・職種の方が受講するビジネスマンスクール上席講師。また公益財団法人・商工会・大学・自治体他、企業・団体での研修を行い、年間200件以上のセミナーへ登壇。脳科学をベースとしたコーチングでは、北海道における第一人者。求人誌「ジョブキタ」の転職ページ監修他、企業コンサル、講演他活動は多岐にわたる。
https://www.business-sapporo.com/
取材・文/石原亜香利