冬の外回り営業は、寒さが身に染みるものだ。特に極寒の地域は、具体的にどんな防寒をしているのか、営業のプロたちに自分自身が行っている対策を聞いた。
北国、北海道(札幌)の冬事情
日本全国でも、やはり北海道の寒さは半端ない。東京・札幌で展開するビジネスマンスクールの上席講師である村本麗子さんに、札幌の冬の状況を聞いてみた。
「特に車移動時に冬の影響が大きく出ます。夏場は15分で到着するところが1時間以上かかるのはザラです。道はどこも大渋滞。下手をすると札幌市内の移動であっても、端から端への移動の場合、1、2箇所の訪問で1日が終わってしまいます。一晩で大雪が降ると、JR、飛行機のダイヤが乱れるため、天気予報のチェックは欠かせません。札幌市内中心部の場合、冬場は地上を歩くのは外国人観光客の方々くらいです。営業マンは、遠回りになっても、極力地下を歩き移動します。濡れたタオルを外で振り回すと、数秒でカチカチに凍るほど、北海道の冬は過酷な環境なのです。外出先で寒すぎるためにiPhoneの電源が落ちた話も耳にします。笑い話のようですが、かじかんだ手を温めるより先に、iPhoneをカイロや中華マンで温めるといった声も聞こえてきます」