「強心臓男子」(チャラ男属)
草食系男子が増えて絶滅危惧種かと思いきや、しっかり存在感があるのが「チャラ男属」。その中でも「強心臓男子」は、「肉食男子のはるか上を行く」ハートの強さ。ラグビー部やアメフト部など体育会系出身者が多いそうで、積極性・生命力が高く、容易にへこたれないのが特徴。
「LINEを何度、既読スルーされようが、(既読スルー多いな(笑))(もしやブロック!?(笑))とメッセージを送り続け、最終的に(あれ? スマホ壊れた?)とショートメールを送ってくるほどのプラス思考」は序の口。明確にお断りの意思を伝えても、(じゃあ友達紹介して)とダメ押し。
リアル世界でも、1回の合コンで3~4人を平気で口説くなどして、ひんしゅくを買うもおかまいなしなのが、このタイプのある意味すごいところだ。
田中さんは、強心臓男子の「強引さは、デートや合コンでも変わりません『今日、泊まろうよ』『泊まるでしょ』『なんでイヤなの?』。女子って、どうしても押しに弱いところがあるので、これに押し切られて持ち帰られるケースも多発」と注意を促す。でも、強心臓男子と接近遭遇してしまったら、どのように立ち回るのがベストなのだろうか?
「強心臓男子は落とせるまで攻めてくるので、押しに弱い女性が狙われたら本当にキケンです。LINEのブロックと着信拒否で徹底的にシャットアウトするしかないでしょう。逆に、そんな彼らに興味のある女性は、急な接待飲み会のお誘いなどにほどよく付き合い、恋愛面だけでなく仕事面をサポートする存在として尽くせば、本命彼女になれる可能性アリです」
いかがだったろうか? 近くにこうしたこじらせ男子がいれば、田中さんのアドバイスを参考に対応すれば、彼らとのコミュニケーションも円滑に運ぶはず。逆に、あなた自身がこじらせ男子にあてはまるようなら、ちょっと気をつけたほうがよいかも。いずれにせよ、本書は、こじらせ男子が増殖した現代日本にあって、必読の書といえるかもしれない。
田中絵音さん プロフィール
タレント時代より累計2000回以上の合コンに携わり、2012年5月8日の「コンパの日」に一般社団法人日本合コン協会を設立。合コンイベントや関連商品のプロデュースなどを手掛けるほか、男女の恋愛心理に精通する恋愛アドバイザーとしてメディア出演も多数。著書に『結婚につながる恋のはじめかた』(扶桑社)、『「急に熱が出た」という女の本音』(主婦の友社) など。プライベートでは結婚・一児の母となり、「東京ママパーティー」の主宰もしている。
イラスト/カツヤマケイコさん
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)