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ジムニーの進化の歴史を振り返る|初代から最新モデルまで

2018.11.18

 新型ジムニーの人気が続いている。初代のジムニーが1970年4月に軽四輪車で唯一の四輪駆動車として発売され、以来約半世紀。しかし、モデルチェンジは3回目(現行が4代目に当たる)と、非常に長いライフサイクルとなっている。
 我が道を行くジムニーとはいったいどんなクルマなのか? そのモデルチェンジの歴史を写真とともに振り返ってみよう。

スズキ ジムニー

スズキ ジムニーシエラ

初代ジムニーから3代目ジムニーまでのモデルチェンジの歴史

 伝統と先進性をもつ新型ジムニーが誕生するまで、ジムニーは三度のモデルチェンジを行った。今回登場したジムニーに息づく伝統とは、いかにして醸成されたのか? 歴史的車両を振り返りながら、ジムニーモデルチェンジの歴史をたどってみたい。

1970年に初代ジムニー(LJ10型)が誕生

 ラダーフレームに前後リーフリジットのサスペンション、大径16インチのタイヤ、さらに副変速機付きのパートタイム4WDと現代のジムニーにも通じる、本格的な四輪駆動車としてデビュー。空冷2サイクル直列2気筒、359ccのエンジンは25PSと非力ではあるが、車両重量が600kgと軽量な4WDは高い悪路走破性を実現。手軽にアウトドアを楽しめる軽の本格四輪駆動車として人気を集めた。

1972年に水冷エンジンへ転換。バンモデルも加わる(LJ20型)

 水冷2サイクルエンジンとなり、出力も28PSに上昇。中低速時のトルクがアップし、登坂力は35°を誇った。スチール製ルーフ&ボディーのバンタイプが加わり、フロントグリルは横スリットから縦8本型に変更。新型ジムニーにつながるアイデンティティの多くが確立された。

1976年に排気量を539ccに拡大「ジムニー55(SJ10型)」が誕生

 軽自動車規格の改正により、539ccとなる水冷2サイクル直列3気筒エンジンを搭載。最高出力は26PSだが、最大トルクが5.3kg・mと大幅増(従来は3.8kg・m)。登坂力は39.7°まで高まった。

1977 年に「ジムニー8(SJ20型)」が登場

 スズキ初の797cc水冷4サイクル直列4気筒エンジンを搭載。ジムニー初の小型車登録となる。海外にも進出し世界にジムニーの名を知らしめることとなった。

1981年にフルモデルチェンジで2代目「New スズキジムニー(SJ30型)」が誕生

 初代誕生から11年。ジムニー初のフルモデルチェンジが敢行された。フロントのフェンダーを縮小し、シャープでいてボリューム感のあるスタイルングを実現した。全幅は100mm拡大され、車室サイズもアップ。さらなる人気を獲得した。エンジンは水冷2サイクル直列3気筒。

1982年に1Lの「ジムニー1000(SJ40型)」が登場

 輸出モデルを国内販売する形で前後フェンダー、バンパーを拡大してひと回り大きくなった「ジムニー1000」が登場。970cc水冷4サイクル直列4気筒エンジンを搭載する。

1984年にスズキ最大排気量の「ジムニー1300(JA51型)」が追加

 排気量が1324ccとなる、水冷4サイクル直列4気筒エンジンを搭載したジムニー史上、スズキ史上最大排気量の「ジムニー1300」が登場。

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