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ジムニーの進化の歴史を振り返る|初代から最新モデルまで

2018.11.18

ジムニーが2018年7月、約20年ぶりにフルモデルチェンジ

本格4WDと呼ばれる理由

 2018年7月にフルモデルチェンジした新型ジムニー。同車が本格4WDと呼ばれるワケは、伝統的な構造にあるといえよう。

1. ラダーフレーム

 頑丈なはしご形状のフレームにサスペンションなどの足回りを付加、フレームの上に車体をのせる、本格4WDの伝統を受け継ぐラダーフレーム構造を新型ジムニーは採用する。

 現代の乗用車、多くのSUVが採用するモノコック構造とは大きな違いを見せ、ジムニーを特徴付ける構造といえる。

2. パートタイム4WD

 前輪と後輪をシンプルな構造で直結するパートタイム4WDを初代から採用し続けている。これにより、前輪や後輪がスリップしても駆動力を確保できる。
舗装路や市街地、高速道路などの通常走行時には、後輪だけを駆動する、2WDに切り替えられることから、パートタイムと呼ばれる。

3. 機械式副変速機

  4WDと2WDを任意に切り替えられる。特に4WDは4L(4WD低速)のモードを選ぶことができ、通常の約2倍の駆動力を発揮する。
 切り替えはダイレクトな操作感を持つ、トランスファーレバーで行う。

4. FRレイアウト

 フロントタイヤ前端より後方にエンジンを縦方向に搭載し、リアタイヤを駆動するFRレイアウトを基本にする。もちろん4WDに切り替えると、フロントタイヤにも駆動力が伝わる。

 現代の乗用車の多くはFF(フロントエンジン・リアドライブ)レイアウトを採用するが、これは室内空間を確保するのに有利なため。一方のジムニーが採用するエンジンを後方に置くFRレイアウトではボディ前端を短くデザインできて、険しい凹凸を超えるために必要なアプローチアングルを確保しやすくなっている。

5. 3リンクリジッドアクスル式サスペンション

 3リンクリジッドアクスル式サスペンションもジムニー伝統の構造と呼べるだろう。左右の車輪をダイレクトにつなぐため、現代の乗用車の多くが採用する独立懸架式サスペンションに対して、凸凹道で優れた接地性と大きな対地クリアランスを確保できる。
 また、堅牢な構造でもあり、過酷な使用環境に耐える信頼性にもつながっている

伝統は継承しながら最新機能も充実

 新型ジムニーは伝統的な構造と共に、デザインもジムニーらしさを色濃く残す。例えば、ボンネット強度を高めるクラムシェル構造や、

 5スロットグリルに丸形ヘッドランプ&独立ターンランプなど、ひと目見ただけ「ジムニー」とわかるアイデンティティーをデザインに盛り込んでいる。

  しかし、新型ジムニーは2018年に誕生したクルマ。走行性能を高めるために先進技術は欠かせない。

 ブレーキLSDトラクションコントロールは、左右輪のどちらかが空転した場合、4L(4WD低速)に切り替えると、電子制御により駆動力をコントロール、空転した車輪にだけブレーキを作動させて、駆動力を確保しつつ、高い悪路脱出性能を実現するもの。

 また、ヒルディセントコントロールは、急な下り坂などでブレーキを自動制御。車両の不要な加速を抑え、定速走行を可能にする。

 そして、安全性もまた、現代車両は無視するわけにはいかない。

 XCグレードとスズキ セーフティ サポート装着車は、「標識認識機能」「車線逸脱警報機能」「ふらつき警報機能」「先行車発進お知らせ機能」に加え、前方の車両や歩行者を検知して、ブザー音やメーター内の表示でドライバーを警告し、ブレーキ踏力をアシストしつつ、衝突の可能性が高まると自動でブレーキをかける「デュアルセンサーブレーキサポート」などの先進機能を有する。

 室内空間も本格4WDといいながら快適さが保たれており、新型ジムニーの乗客は気持ちよく走りを楽しむことも可能だ。

2020年4月に50歳になるジムニー

 2020年4月にジムニーは50周年を迎える。果たして4代目ジムニーはいつまで生産されるのだろうか? 楽しみでもある。

文/中馬幹弘

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