男女間で異なる金銭感覚。それゆえに、夫婦として財布を一つにすると、様々な問題が発生しそうだ。
そこで今回、配偶者がいる全国の20歳以上の男女1,000名(全回答者)を対象にした、貯金や老後の備え、へそくりといった夫婦のマネー事情についての意識調査が行われ、その結果が発表されたので、早速、紹介していきたい。
夫と妻ではどちらに主導権がある?貯金では「妻が主導で管理」が5割半
まず、全回答者(1,000名)に、夫婦の貯金の管理実態について聞かれたところ、「妻が主導で管理」が54.3%、「夫が主導で管理」が25.5%、「夫婦別々に管理」が20.2%となった。夫婦の貯金は妻が管理しているというケースが多いようだ。
次に、夫婦の預貯金の残高が聞かれたところ、「100万円未満」(19.2%)や「100万円~300万円未満」(22.0%)、「1,000万円以上」(21.5%)に回答が集まり、平均は667万円となった。
また、夫婦の現在の貯金額に満足しているかが聞かれたところ、「満足している」は12.1%、「満足していない」は62.9%、「どちらともいえない」は25.0%となった。貯金額に満足できていない人が多数派のようだ。
「老後の備えに満足している」僅か7%
続いて、全回答者(1,000名)に、老後に備えるためのお金(=老後資金)を毎月多少の金額でも確保できているか聞いた調査では、「確保できている」が72.0%、「確保できていない」が28.0%となった。
次に、老後に備えるためのお金を毎月確保できている人(720名)に、老後の備えとしてひと月あたりどのくらいのお金を確保できているか聞いた調査では、「1万円~2万円未満」(28.2%)や「2万円~3万円未満」(27.9%)に多くの回答が集まり、平均は29,229円という結果に。
また、全回答者(1,000名)に、老後の備えに満足しているかを聞いた調査では、「満足している」が7.3%、「満足していない」が68.3%、「どちらともいえない」が24.4%となった。
へそくりをしている理由 妻の1位は「老後の生活費のため」、夫の1位は?
ここまで、貯金や老後の備えについてみてきたが、“へそくり”をしている人は、どのくらいいるのだろうか。
全回答者(1,000名)に、へそくりをしているかを聞いた調査において、へそくりをしている人は41.4%。男女別にみると、へそくりをしている人の割合は男性38.6%、女性44.2%と、女性のほうが高くなった。
では、へそくりをいくらくらい貯めている人が多いのだろうか。へそくりをしている人(414名)に、へそくりの残高(現在の合計金額)を聞いた調査では、「10万円~50万円未満」(26.5%)や「10万円未満」(23.6%)に回答が集まったほか、「100万円~200万円未満」(15.0%)にも回答が集まり、平均は160万円という結果に。
男女別に平均額をみると、女性は211万円で、男性(102万円)の2倍以上となった。
また、へそくりをしている人(414名)に、へそくりをしている理由が聞かれたところ、「自分へのご褒美消費のため」が48.3%で最も多く、次いで、「老後の生活費のため」が37.9%、「家計の収入が途絶えたときの備えのため」が29.7%、「旅行に行きたいため」が19.3%、「子どもの費用(教育費など)のため」が17.6%となった。自分へのご褒美には、家計とは別にへそくりから出費して、ちょっと贅沢を楽しみたいという人が多いのではないだろうか。
男女別にみると、男性回答1位は「自分へのご褒美消費のため」(53.4%)となったのに対し、女性回答1位は「老後の生活費のため」(45.2%)だった。