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「秋のヘッドフォン祭2018」で気になった超私的ベスト10

2018.11.13

●RADSONE「EarStudio ES100」

ワイヤレス化が進むDAPとスマホに合わせて、愛用のイヤホンをワイヤレスにするために必要なのがBluetooth受信機である。一番スマートなのはMMCX対応でケーブルと一体化したタイプだが、使っているイヤホンがMMCX端子でない場合はお手上げだ。そこで注目したいのが「EarStudio ES100」である。まず、驚くのがφ2.5mmバランス接続対応。Bluetooth接続でバランス対応は珍しいというか初めて見た。

さらにLDACとaptX HDの両方の高音質コーデックに対応している。それだけでなくSBC、AAC、aptXの音源もアップサンプリングで88.2kHz/24bitにしてくれる。重さはわずか20gで連続使用時間は14時間。DACはAK4375aをデュアルで使用。専用アプリでゲインやデジタルフィルターの切り換えなど詳細設定がおこなえる。フジヤエービックの物販で5個限定9000円だったので、速攻で買いに行ったが完売していた。通常販売価格1万4980円でも充分にハイコスパなのだ。ちなみにLDAC対応はファームウエア1.3.0以上が必要になり、現在の最新バージョンは2.0.1、RADSONEからダウンロードできる。更新にはPCが必要になる。独自技術により残留ノイズが全く聞こえず、ワイヤレス接続を忘れさせてくれる高音質だった。

バランス接続には対応していないが、類似のスペックを持つ製品にFiio「BTR3」(直販価格9600円)がある。対応コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX LL、aptX HD、LDAC、LHDCとなる。1.5時間充電で11時間再生。

小型軽量の樹脂製ボディの両サイドにイヤホンジャックを装備。グリーンのLEDは実際には点滅表示している。

専用アプリでオーバーサンプリングやノイズ低減機能など、細かい調整にも対応。

●FitEar『EST Custom』

私もリファレンスイヤホンとして愛用中の静電型ツイーターとBA型ウーハーのハイブリッドイヤホンFitEar『EST Universal』が遂にカスタムイヤモニ化された。これはぜひ聞いてみたい。静電型ドライバーは2枚の振動板に直流電圧をかけて、極同士が引き合う性質を利用して音を出す法式である。従って高電圧を発生させるための専用アンプが必要不可欠だった。例えばSHURE『KSE1500』は専用アンプと組み合わせて使い最大でも10時間しか駆動できない。またSTAX『SR-003 MK2』も同社の専用アンプと組み合わせる必要がある。

とまあ、これはプッシュプル駆動の場合でコンデンサーマイクに使われる静電型は固定電極にテフロンなどの高分子材料を使い、その半永久的帯電現象を利用することで低電圧でも駆動できるようになった。FitEarはこれを利用して、音楽信号を超小型トランスで昇圧するだけで駆動できる静電型ツイーターを搭載したESTを製品化したと思われる。

『EST Custom』は、このような工夫により静電型ツイーターを普通のイヤホン感覚で使える世界初のイヤホンなのだ。もちろんリケーブルすればバランス接続にも対応。静電型ツイーターの特性はフラットで分割振動もおこらないため、ピークを抑えるための音響抵抗、さらに音響フィルターを使っていない。これが同社の言うピークレスなサウンドである。振動板が軽いのでハイスピードで情報量が多く、鮮明で透明度の高い高域を再現してくれるのだ。さらに能率が高いので鳴らしやすい。私の印象ではUniversal型に比べてカスタムイヤモニは低域の再生能力が向上して、量感も解像度も良くなることが多い。カスタムなので試聴はできなかったが、手に入れたいモデルである。

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