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毎月のように入社式を行う会社の特徴

2018.11.14

3、「組織開発」「風土づくり」をしていない会社は問題あり

 業績が短い期間で急激に拡大するならば、一定の退職者が現われることは止むを得ないのかもしれない。事業の成長に人の成長が追いついていけないことは、多々ある。その場合、人事の取り組みとして大切なことは、そのギャップを埋めるために何らかの手立てをしているかどうかだ。

 たとえば、全社員を対象にした会議やミーティング、イベント、行事などを繰り返し、社員の心を1つにする試みである。あるいは、各部署の管理職が部下と話し合う機会をたくさんつくっているかどうか。それとは別に、役員や人事部が年に少なくとも1回、できれば年2~3回と社員と1対1で話し合うヒアリングなどをしているかどうか。

 こういう「組織開発」「風土づくり」に全社を挙げて取り組んでいるならば、3~5年で定着率は次第に上がり、社内にある程度の落ち着きをもたらすかもしれないと私は思う。それに伴い、年間の入社式の回数もおそらく減っていくだろう。しかし、「組織開発」「風土づくり」をほとんどしていない会社も少なからずある。むしろ、中小企業やベンチャー企業の場合、そのような会社のほうが多い。そのまま放置しておくと、結果として「毎月、入社式を行う会社」になる場合がある。

 ビジネス雑誌を読んでいると、「毎月、入社式を行う会社」が時々、登場している。取材をする側はそのような会社の内情や実態、裏側をきちんと調べているのだろうか。ただ、なんとなく「話題の会社」ということで選び、取材をしているのならば、取材者のモラルという点で大きな問題がある。そのような会社では、多くの社員が困り果てていることをもっと心得るべきではないだろうか。

文/吉田典史

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