3.だらしのない人
見た目は、服装や髪などにも及ぶ。例えば、毎日、同じワイシャツやネクタイを身に付けていると、「だらしない」と見なされる。そこから、「仕事ができない人」とレッテルを貼られることもある。髪にも、十分な注意を払いたい。寝ぐせがついたまま、出社することは避けたい。あまりにも不潔な印象を与えると、20代の社員はそれだけで心が冷めて、軽く扱うようになる。
4.会社の批判を繰り返す人
20代は会社に対し、少々の不満を持つものの、まだ、自分の力で現状を打開できると思っている。また、部長やその上にいる役員などは、きちんと観察し、評価をしてくれている存在だと思い込んでいる。少なくとも、50?60代の人よりは会社や自分の将来に期待をしている。口では「会社なんて…」と言いながら、実は会社に対し「認めてほしい」「もっと大きな仕事をしたい」と願っているのだ。こういう20代を前に「うちの会社はダメだ」「こうなったらダメだ」などと口にすると、敬遠される。できるだけ、20代の前では、希望を語るようにしたい。希望がない職場なら、あえて職場については話さないほうがいい。
5.自分を大きく見せようとする人
後輩を前に、自分を大きく見せようとする人がいる。その思いは、わからないでもないが、20代の社員の前ではむしろ、逆効果になりかねない。20代は経験が浅いから、職場の誰を信用すればいいのか、誰の言っていることが事実であるのか、と常に考えている。言い換えると、ほらを吹いたり、嘘をつくと、見ぬかれやすい。先輩として自分の力を見せつけたいならば、仕事で大きな結果を出せばよいのではないだろうか。それをすることなく、大きく見せようとしてほらを吹いたりすると、軽くみられる。墓穴を掘るだけだから、避けよう。
後輩に限らず、会社員なら、職場で常に一定水準以上の仕事をすることで、周囲から高く評価され、認められる人を目指すべきだ。「仕事の遅い人」「だらしない人」などと、くれぐれもバカにされることのないように。
文/吉田典史
ジャーナリスト。主に経営・社会分野で記事や本を書く。著書に「封印された震災死」(世界文化社)、「震災死」「あの日、負け組社員になった…」(ダイヤモンド社)、「非正社員から正社員になる!」(光文社)など、多数。
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