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部下からバカにされる上司にみられる特徴

2014.06.17

3.デジタルに極端に疎い人

 40?50代の管理職の中には、PCの操作やメールの送受信などを知らない人がいる。スマートフォンなどになると、全くわかっていない人も少なくない。仕事に大きな支障がなければ、特に問題にはならないだろう。とはいえ、今ではある程度のことは心得ておいたほうがいい時代になってきた。当然、部下たちも上司のデジタルスキルを見ている。デジタルに強い=仕事のレベルが高い、ということにはならないが、部下とある程度の会話はできないと恥ずかしい。いつまでも学ぼうとせず「ねぇ、ちょっと教えてくれる?」と言っているようでは、バカにされても当然だ。

4.部下への指示が要領を得ていない人

 プレイヤーとして未熟であることは、仕事を完全に理解していないことを意味する。そんな人が管理職になって、部下に指示をすると、めちゃくちゃになる可能性が高い。例えば、スケジュール的に不可能なことや、明らかに予算オーバーになることをするように命じることもある。それに部下が疑問を呈すると、自信がないものだから、ヒステリックに叱りつける。つまり、権力で部下を押さえつけようとするのだ。プレイヤーとして未熟であると、何かと限界があるだろうが、せめて部下への指示はきちんとしたものでありたい。バカにされる上司は心に余裕がないものだが、部下たちのことをもう少し考えながら、指示をすることを心掛けたい。

5.虚勢を張る人

 部下からバカにされる上司は自分に自信がないから、機会あるごとに大きく見せようとする。例えば、はるか昔の20?30代の頃の手柄を皆の前で話したりする。だが、その手柄は実は周囲の支えがあり、手にすることができたはず。場合によっては、すべて自分の功績のように上司に報告する。そのような上司に限って、部下の前では「周りに感謝しろ」「もうひと頑張りだ」などと話す。こんな矛盾を抱え込む上司は、部下からバカにされてもしょうがないだろう。

 初めから上司をバカにしようとは思っている部下なんて、ほとんどいない。あまりにも仕事ができず、指示がめちゃくちゃだからこそ、不満を持つのだ。そして、心の中でそっとバカにするのである。バカにされがちな上司は、部下を責める以前に、自らが管理職手当をもらうにふさわしいのか、部下を持つに値するレベルであるのかを考えるべきだろう。そのような謙虚な姿勢がないようでは、リーダーの資格がないといっても過言ではない。

文/吉田典史

ジャーナリスト。主に経営・社会分野で記事や本を書く。著書に「封印された震災死」(世界文化社)、「震災死」「あの日、負け組社員になった…」(ダイヤモンド社)、「非正社員から正社員になる!」(光文社)、「悶える職場?あなたの職場に潜む「狂気」を抉る」(光文社)など、多数。

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