上司と部下の関係は、良好であるべきであり、本来、部下は上司に対し、一定の敬意を払うべきものである。だが、中には、部下からみて理解に苦しむ上司もいる。その中には、もはや管理職とはいえないレベルの人もいる。バカにするつもりはないのだが、あまりにひどくて、つい「この人はダメだ……」と思いたくなる人もいる。今回は、部下からバカにされやすい上司の代表例を紹介したい。まだ、管理職になっていない人は、これらを「反面教師」として参考にしてほしい。
1.“プレイヤー”としての力が低い人
部下は、今の管理職がプレイングマネージャーであることを正確には知らない。多くの部下は、上司がプレイヤーをしながらマネージメントをしていることを、理屈としてはわかっている。だが、自身がプレイヤーの経験しかないため、上司のことをプレイヤーとしてしか見ることができないのだ。
そんな部下が真っ先にバカにするのは、プレイヤーとしての能力が低い上司だ。例えば、営業部でいうと、売上が部下より少なく、しかも、顧客や取引先とトラブルを繰り返すタイプ。部下からバカにされないためにも、上司はプレイヤーとして常に部署の中でトップレベルの成績をキープすることが求められる。少々調子が悪くてもその期間をできるだけ短くしなければ、周りは認めてくれない。
2.上司からバカにされている人
たとえば、課長の上には、部長、本部長、役員などがいる。課長の部下たちは、課長と部長や本部長、役員との力関係を観察している。例えば、課長が頻繁に部長から叱られていると、部下たちは次第にその上司(課長)を軽視するようになる。また、それが度を過ぎると「この人は上司として問題があるのでは?」とさえ、思うようになる。そして、部下たちが集まった時に「また、叱られていたぞ」と噂話になり、社内に広まる。こうなるともう部下は上司を敬うことができなくなる。