同世代の社員と比べ、人事異動の回数が多い人はいないだろうか。しかも、1つの部署に在籍する期間が1?2年で、前の職場との関わりが少ない部署に異動が繰り返される時は、注意が必要だ。
それが会社から期待された「抜擢人事」なら問題はないのだが、役職などの処遇も変わらないのであれば「追い出されている」と捉えるのが、自然だ。そのような“追い出し”に近い異動は、おそらく上司から「こいつは使えない」と判断されたからだろう。
これまで取材してきてわかるのは、異動しても短期間ですぐに他部署に異動させられる人には、いくつかの特徴がある。今回は、そのような人の特徴を解説したい。
1.異動の“からくり”を心得ていない
異動には、必ず“からくり”がある。例えば、上司の意向が相当に強く働き、人事部が上司の判断を尊重した時だ。上司の評価が強く働くのが“人事異動”だ。上司が「この社員を他の部署に出したい。ここではもう、面倒はみれない」と言えば、人事部はそれを受け入れるのが普通だ。理想をいえば、人事部がその社員にヒアリングをすべきだろうが、これはなかなか難しいことだ。この“からくり”を心得ていないと、上司に意味もなく逆らって評価を下げ、追い出されることになりかねない。
2.居場所を見つけることができない
追い出されてしまう人は、自分の居場所を確保していない可能性がある。例えば、上司や先輩社員らと良好な関係を作ることができない場合などだ。自らの足元を固めていないと、仕事をハイスピードで消化していくことも難しくなる。そのため、できるだけ、上司や先輩などから認められるよう自分の居場所を確保することが大切で、認めらない限り、仕事の成果や実績は上がらないだろう。