これら8つの機能の土台となっているのが、ステレオカメラと6つのレーダーセンサーだ。人間に喩えれば、視覚と言うべきカメラと、聴覚と言うべきレーダーを使って、先行車両、横切る車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出。位置と動きをデータ化してコントロールユニットに融合させて安全運転支援システムにつなげている。いわば、頭脳のようなものだ。
■8つの安全運転支援機能
自分が運転しているクルマ以外のクルマや二輪車、歩行者などとの衝突を回避しようとする機能が4つ、前車との車間距離を一定に保ちながら速度を維持して走る機能が1つ、車線逸脱を防ぐ機能が1つ、ハイビームとロービームを自動的に切り替え、効能を最大限に保つ機能が1つ、駐車を容易にする機能が1つある。
ぶつかるわけにはいかないので、この8つのすべてを試すことはできなかったが「ディストロニック・プラス」と「アクティブレーンキーピングアシスト」、「アダプティブハイビームアシスト・プラス」などは、十分試すことができた。「ディストロニック・プラス」と同様の働きを示すシステムも最近では珍しくなくなってきたが、新型『Cクラス』のように、他に7つもの機能が組み合わさっているものは皆無だ。