■そして広がる魅惑の世界!
ドアを開けると、廊下のような玄関口でボーイに出迎えられた。
「いらっしゃいませ、ご指名は?」
という質問に当然ながら「いや、いないです」と答えると、「かしこまりました、どうぞ奥へ」と我々は店内に誘われた。するとそこは、7色のカクテル照明輝く、なんとも絵に描いたようなフィリピンパブであった。チョッとバブリーな感じすらする予想以上に広い店内には、ブース席が20セット近くあり、3メートル四方の大きなステージまである。
ボーイ氏が、店のシステムを説明してくれる。「1時間2000円でウイスキー、ブランデー、焼酎が飲み放題になります。1時間たったら、延長されるかどうか、お声をおかけしますので…」オイオイ、てんで明朗会計の良心店じゃねェかココ!! そしてフィリピン嬢が3人。我々のテーブルにやってきた!
「イラッシャイマセ?!!」
いい感じにカタコトの日本語だ!! 1時間2000円だから、どんなコがくるのか、正直いって心配していたが、いやもうてんで普通にカワイイコである。しつこいようだが、これで2000円というのはありなのか?
話をはしょるが、一気に時間は1時間後へ飛ぶ! その間の店内でのフンイキや出来事がどうな感じかは、また後で書くから待っててほしい。1時間後、会計を知らせにボーイがやってきた。「今までの御会計がこちらになります」3人分の料金が書かれた紙が手渡される。ジッと見る。そこにはシッカリこう書いてあった。
“6000円”
全然ボラれてないッ!! 素晴らしいぞ、この『S』! まぁ1時間ではあるけれど、飲み放題だっていうんでガバガハ飲んだからね、元取ろうと。安い居酒屋でも、そのくらい飲めば一人2000円くらい平気で行くぞ! 天国かココは!!
それ以来、この時『S』に行ったオレ、I君、U君の3人は、この店を 『居酒屋価格フィリピン』と呼んで、たま?にであるが足を運ぶようになった。となると、いろいろとすごいことが起きてくるのだった!!