後輩にしろ、部下にしろ、取引先にしろ、一緒に仕事をしていて、怒りがこみあげてくることはないだろうか。例えば、相手がこちらの意図をなかなか理解してくれない時。相手の意識やスキルが低すぎて、意思疎通すらまともにできない時。そして、相手が同じミスを繰り返し、いつまでたっても改めようとしない時。つい、アホらしくなることはないだろうか。「こんなヤツ、どうでもいい」といった気持ちに。
実は、数日前まで、このような人と一緒に仕事をしていた。数週間で一緒に30本ほどの記事を作った。双方の間に、経験やスキルなどの面で大きな差があり、なかなかスムーズに進められなかった。そのため、怒りのあまりストレスが溜まり、心臓が苦しくなることがあった。今回は、そんな相手と仕事をせざるを得ない状況での対処法を紹介したい。
1.その仕事の本来の目的を考え直す
問題にぶつかった時、まずは「そもそも、この仕事の目的は何だったのか」をできるだけ早いタイミングで振り返ってみよう。疑問に感じたら、ずるずると引きずるべきではない。すると、実は相手の物言いやルーズな姿勢などは、些細なことに見えてくるかもしれない。実際には「些細なこと」ではないかもしれないが、そう思えるかどうか確認することは不可欠だ。ただし、相手の言動やルーズな態度への怒りは、簡単に消えるものではない。大事なことは、冷静に自分の感情をコントロールすること。怒りが強くなりすぎると、問題はさらに大きくなって押し寄せてくる。
2.結果に至るプロセスをしばらく忘れる
仕事の本来の意味を思い起こし、そのことだけを考えるようにすると、「とりあえず、結果に至るプロセスは忘れよう」と思えるかもしれない。本来、どんな仕事でもプロセスは大切なことであり、疎かにしてならないものだが、緊急事態と考え、意識から外そう。プロセスではなく、とにかく目的を達成することができるか否かに焦点を合わせるようにすると、気分的にラクになるはずだ。