■メンテナンスコースも用意
じつを言うと、このアプリは無料で少しだけ試用できる部分もあるが、有料だ。僕が使い始めた時はキャンペーン中で10ドルだったが、通常は60ドル。現在は円建てで販売されている。この最初のトレーニングコースを終えると、ある程度、視力が回復したユーザー向けに、視力を維持するためのメンテナンスコースも用意されている。これは年額で6800円。僕は今、このコースを利用している。
■進化を続けるアプリ
このアプリは年初に登場したのだが、現在のバージョンは「1.9.7」で、現在も進化しており、ユーザーインターフェースなどが進化している。ちなみに、このアプリは単純に目の筋肉を活性化させるというようなものではなく、脳の処理を向上させることで、シャープネスだけでなく、コントラストの視認性や速度などもアップさせるなど、大脳生理学的なバックボーンがあるという。
僕はこのアプリである程度、実際に視力を回復することができたわけだが、前述の『ネイチャー』誌での紹介以降、FoxNews、サイエンティフィックレポート、WSJ、CNETなどといった全米の大手メディアでも紹介されており、それなりに評価されているようだ。「Glasses Off」は「最近、パソコンとかスマホの字が読みにくいんだよな」と、視力の低下に悩む40代以上の人にオススメだ。
■関連情報
http://www.glassesoff.com/the-product/
文/一条真人
ITジャーナリスト。雑誌「ハッカー」編集長、「PCプラスONE」編集長などを経て現在にいたる。著書50冊以上。近著は小説「パッセンジャー」(Kindle)。IchijoMasahto。本名:OSAMU SAKATA。