こうしたプロセスを経て、『ユニボール シグノ RT1』は発売となった。ユーザーの中心は社会人で、主な評価は、「書き味がカリカリしない」「デザインがいい」だという。
300万本という数字が示すように売れ行きは好調だが、目立った販売促進策を実行したわけではない。強いて言えば、2013年9月に「ハローキティ」とのコラボレーションモデルを数量限定で発売したぐらいである。
『ユニボール シグノ RT1 ハローキティ』。
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その代わり、店頭で目立つよう販売容器を華やかに見せる工夫はしたという。販売容器は、バラの状態で売るものと、一本ずつビニールパックした状態で売るものの2種類を用意。いずれも、特長である「極細なのになめらか」を謳い、鮮やかな色使いを志向した。
また、デザインを際立たせるために、パックのデザインをシンプルにしたという。それまでのパックは、コピーなども入り商品があまり目立たなかったが、『ユニボール シグノ RT1』ではシンプルに徹し、大事なことのみを表示。商品そのものを見せることを重視した。