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50年前の名車を新車で買って、50年間乗り続ける方法・続編

2015.04.14

■FFでハイブリッドのトヨタ『2000GT』

 渡辺氏が『R32ケンメリGT-R』の次に取り組んだのが、トヨタ『2000GT』を現代に蘇らせようというプロジェクトだった。1965年にプロトタイプが発表されたトヨタ『2000GT』は、映画『007』シリーズでボンドカーとしても登場した、日本車離れしたフォルムが特徴のスーパーカーだ。

 最近、アメリカのオークションで日本乗用車史上最高額116万ドル(3月末現在で約1億4000万円)の値段で取引されたことでもわかる、総数337台のみが製造された超稀少車。ヤマハの技術を注いだ2L直6DOHCエンジンは150hpを発揮し、最高速度217km/hに達したという。

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 そんな、超稀少車のレプリカ製作に渡辺氏は挑んだ。「RHV(Rocky Hibrid Vehicle)」と名付けられたモデルは、なんとトヨタ『アクア』のシステムを流用したFFハイブリッド車なのだ。オリジナルがFRでプロポーションに支障はないのか不安に思ったが、パイプフレームで設計された完全オリジナルのシャシーを使ったため、ホイールベースなどのサイズはほぼオリジナルに準じるという。

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『アクア』のシステムを流用するため、メーターはデジタル。ステアリングはエアバッグ付き。

『R32ケンメリ』は、シャシーが流用だったのに対してこのRHVは完全オリジナル。渡辺氏は何種類ものオリジナルパーツを設計し3D CADに読み込んだという。

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 3月末現在、同車は車両検査の認可申請中。いずれ公道走行車両が販売される予定で、現在は販売に先立ち受注を行っているという。車両本体価格は1680万円。渡辺氏は「ボディーの型代を含めて開発には数億円かけており、この値段でも赤字」とのこと。渡辺氏は若き日の夢を実現し、おかげで我々はあのトヨタ『2000GT』を新車の状態で入手する夢を叶えることができるのだ。

■関連情報
http://www.rockyauto.co.jp/

文/中馬幹弘

編集・ライター。アメリカンカルチャー誌編集、アパレルプレスを経た後、モノ雑誌に長く関わり携帯電話やデジタル製品、ファッションなどトレンド情報に明るい。証券会社勤務があり金融事情通でもある。

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