◆宙空に浮かぶ劇場ならではの設備へのこだわり
「渋谷ヒカリエ」にあるミュージカル劇場「東急シアターオーブ」は、今年7月で開業3周年を迎える。今回マスコミ向けに、ステージ裏や設備など普段は見ることができないところを見学できるバックステージツアーが開催された。
渋谷ヒカリエは、2003年に解体された東急文化会館の跡地に作られた高層複合施設。“球体”という意味を持つ劇場名も、東急文化会館にあった五島プラネタリウムへのオマージュとなっている。
東急シアターオーブは、渋谷ヒカリエの11~16階部分を占める。地上70mの場所に位置し、ホワイエからの見る街並みも抜群で、まさに宙空に浮かぶ劇場だ。
客席入口に掛かっている、フランスの建築家、ル・コルビュジエの原画による緞帳は、東急文化会館にあった映画館「渋谷パンテオン」の緞帳を、西陣織技術で5分の1サイズに再現したものだ。実際の緞帳は文化庁に寄贈されている。