5位:日本アイ・ビー・エム(平均年収753万円)
~AI「IBM Watson」などに注力。成果主義・能力主義が原則~
企業のAI導入を支援するサービスに力を入れている「日本アイ・ビー・エム」。大卒初任給は年額約480万円(2017年度実績)だ。
口コミでは、「営業職は目標予算に対する達成率によってインセンティブがはいる。新卒入社3年目などでも大台にのる人もいる。エンジニア職、コンサル職はBandというランクに応じて給料のボリュームが決まっている」(プロジェクトリーダー/20代後半男性/年収600万円)、「歩合給が4割で達成度に応じて歩合が変化します。100%以上の達成時には傾斜がついて給料が支払われる」(法人営業/20代後半男性/年収700万円)などの声が。
4位:野村総合研究所(平均年収804万円)
~金融業界を中心に「共同利用型システムサービス」などを提供。収益力の高さが強み~
ITサービス業界のなかでもトップクラスの収益力を誇る「野村総合研究所」。「報酬は業界水準と比較しても良いほうだと思います。ボーナスの査定もフェア」(プロジェクトマネージャー/40代前半男性/年収800万円)、「入社後10年間はほぼ横並び評価であり、30歳で年収1000万円が平均ケース。10年目以降は、PJT(プロジェクト)稼働率と営業実績の2つで評価される」(経営コンサルタント/30代前半男性/年収1000万円)などの声も。また、独身寮や住宅手当があり、従業員の経済的負担を軽減している。
3位:アクセンチュア(平均年収850万円)
~「市場競争力のある報酬制度」と明言。手厚い福利厚生が好評~
世界トップ企業100社のうち、95社が顧客とも言われる「アクセンチュア」。「ここ3年ぐらい同業他社を意識し、かなり昇給率がよい。トップパフォーマに対しては個別に一時金が支払われる(※)」(コンサルタント/30代後半男性/年収1500万円)、「一般的なSIerに比べ給料は高いです。2016年の12月より残業単価が下がる代わり、評価が良ければそこそこのボーナスが支給されることになった」(システムコンサルタント/30代後半男性/年収800万円)などの声があった。福利厚生としては、病気などで長期間働けなくなった場合、年収の約6割を5年間補償する制度も。
※2018年度に関する投稿
2位:日本マイクロソフト(平均年収931万円)
~新卒社員の月例給与は50万円超え~
ハイテク業界のリーディングカンパニーである「日本マイクロソフト」。2017年から新卒初任給を大幅に増額しており、2019年4月入社の新卒初任給は、学部卒で基本年俸620万円だ。口コミでは「年俸制であり、インセンティブ、ストックアワードなど給与面では大手としては良いほうだと思う。なおインセンティブに関しては年間に設定したコミットメントによって評価される」(営業/40代後半男性/年収1250万円)、「報酬についてはかなり高いほうだと思う。みな30代から普通に1000万円を超えている」(システムコンサルタント/40代前半男性/年収1300万円)などの声も。
1位:SAPジャパン(平均年収1028万円)
~会社補助の従業員持株制度など福利厚生も業界トップクラス~
ERP(統合基幹業務システム)で世界最大手の「SAP SE」の日本法人。能力主義の報酬制度となっており、「他社に負けない給与」を謳っている。口コミでは、「営業の場合、年間ターゲットに対する達成度合いに応じてコミッションが支払われます。100%を超えた場合は支払利率が高くなる」(法人営業/30代前半男性/年収700万円)、「年俸制ですが別にボーナスが支給されます。手当等はすべて年俸(基本給)に含まれているため、給与明細はシンプルでわかりやすい」(サポートエンジニア/30代後半男性/年収800万円)などの声があった。
2位の日本マイクロソフトでは「30代から普通に1000万円を超えている」との声もあった。さすがは世界を代表する外資系企業。優秀な人材が多い分、社内の競争も激しそうだ。
<調査概要> 「情報・通信業界の年収ランキング」
調査対象:『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「格安スマホ、格安SIM」「SNS・無料通信」「ソフトウェア」「クラウドサービス」「通信キャリア」「ポータル・ネット広告」「携帯向けコンテンツ」「ITサービス」に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に雇用形態が正社員のユーザーから給与明細投稿が20件以上寄せられた企業
対象期間:2014年4月1日~2018年3月31日
※本ランキングの平均年収はユーザーから寄せられた情報をもとに算出しており、企業が発表している数値とは乖離がある場合がある
出典元:株式会社グローバルウェイ
構成/こじへい