カメラとAI・ARを組み合わせた便利機能
よりカメラとグーグルの技術をかけあわせた機能として注目されるのが、「Googleレンズ」と「Playground」である。
Googleレンズは、カメラで写し出したものを自動的に認識し、関連する情報を表示してくれるというもの。モノや建物にカメラをかざすと、それが何であるかを調べてくれるし、テキストを読み取ることも可能で、文字がURLであれば直接そのWebサイトにアクセスしたりもできる。
同様の機能を実現するスマートフォンやアプリ、やはりはこれまでにもいくつか存在したが、Googleレンズの特筆すべき点はその精度の高さである。実際に試してみた限り、スマートフォンのように類似するデザインが多いものは個々の判別が難しいようだが、特徴的な建物やモノ、そしてテキストなどはかなりの精度で認識してくれる。また判別ができない場合でも、画像検索で類似する画像を表示してくれるので便利だ。
一方のPlaygroundは、AR技術を活用して現実世界にさまざまなキャラクターを登場させ、一緒に写真を撮影できる機能。公園に「アイアンマン」などを簡単に呼び出せるだけでなく、スマートフォンを動かして撮影位置を変えてもキャラクターのいる場所が変わらないなど、リアリティのある表現を実現しているのがポイントだ。
Playgroundはメイン・フロント双方のカメラでの利用が可能なことから、キャラクターとのツーショットを撮影することも可能だが、単にキャラクターが登場するというだけでなく、写っている人の表情に応じてキャラクターの表情やポーズが変わるという、高度な表現も実現している。ここにも、人の顔を認識して表情から感情を推測するというグーグルの技術がふんだんに活用されている訳だ。