グーグルが開発した新しいスマートフォン「Pixel 3」と「Pixel 3 XL」が日本でついに発売された。グーグルの先端技術を活用し、カメラとAIを組み合わせた多彩な機能を備えるPixel 3/3 XLの使い勝手はどのようなものだろうか。実際に触れてみた。
両機種の違いは画面サイズとデザイン
これまで日本への投入がなされなかった、グーグル独自開発のスマートフォン「Pixel」シリーズ。だが最新機種の「Pixel 3」「Pixel 3 XL」でついに日本でも正式に発売されることとなり、大きな注目を集めているようだ。
Pixel 3/3 XLは単なるハイエンドスマートフォンというだけでなく、かつて日本でも発売されていたグーグルの「Nexus」シリーズ同様、最新のAndroid OSがいち早く利用できるというだけでなく、グーグルの最先端技術をふんだんに取り入れた機能やサービスがふんだんに盛り込まれているのが大きな特徴となる。
そこで今回、発売前のPixel 3/3 XLを試用する機会を得ることができたことから、実際に使ってみた内容をレビューしてみたいと思う。ただしあくまで試用したのは発売前の開発中の端末であるため、一部機能が実装されていないなど、製品版と異なる点があることはあらかじめご了承頂きたい。
Pixel 3とPixel 3 XLは共に、有機ELのディスプレイと、クアルコムのハイエンド向けチップセット「Snapdragon 845」、そして4GBのRAMを搭載するなど、機能・性能面で差はない。上部と下部が異なるツートンカラーが特徴的な、背面のデザインも共通している。
異なるのはサイズとバッテリー、そして前面のデザインだ。Pixel 3は5.5インチディスプレイで横幅が68.2mmと、片手でも持ちやすいサイズ感である一方、バッテリー容量は2915mAh。Pixel 3 XLは横幅が76.7mmと広いものの、その分ディスプレイサイズが6.3インチ、バッテリー容量も3430mAhと大きい。
そしてデザインに関しては、表面上部のフロントカメラ部分が異なり、Pixel 3がノッチなし、Pixel 3 XLがノッチありとなっている。片手での持ちやすさやノッチのないデザインにこだわるならPixel 3、大画面やノッチありのデザインが好みならPixel 3 XLを選ぶということになるだろう。
ちなみに国内版は両機種とも、海外版にあるeSIMは搭載されておらず、SIMスロットもシングルであるためDSDS(Dual SIM Dual Standby)には対応しない。その代わりとして、後述するFeliCaが搭載されているのがポイントとなる。