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セパレート化が進むハイエンドオーディオ、外部クロックによる音質の違いを徹底比較

2018.10.05

■連載/ゴン川野のPC Audio Lab

Introduction

MUSIC BIRD」の124ch THE AUDIOに、オーディオライターの炭山アキラさんと「オーディオみじんこ」のオーナー荒川敬さんがオーディオに関するあらゆる実験をおこなう「オーディオ実験工房」という番組がある。そこにゲストとして出演させたもらったので、最近、気になる外部クロックの比較試聴を提案。その結果をこちらでもレポートしていきたい。

Experiment

ハイエンドオーディオは単機能になる傾向がある。そしてセパレート化する。CDプレーヤーがトランスポートとDACに分かれたように、DACの内部にあったクロック機能を外部に出してセパレート化したのが、外部クロック、すなわちクロック・ジェネレータだ。もともとクロック・ジェネレータは高音質化のために生まれたコンポではなく、レコーディングスタジオなどで複数のデジタル機器の同期を取るために生まれた機材である。

スタジオ用の外部クロックはCDまたはDATなどのクロック周波数だった44.1kHzか48kHzを作るための基準信号を供給するワードクロックである。高音質化のためのクロック・ジェネレータは、高精度を追求してルビジウムやセシウムの発振器を採用。またはGPSのクロック信号を受けて使う方法もある。GPSには30万年に1秒しか狂わないセシウムクロックが搭載されている。この信号は1.2G〜1.5GHzで送られてくるので、それを利用して10MHzという極めて高い周波数のマスタークロックを供給する。

一般的にクロックを生成するには水晶発振器を使う。DACに内蔵されるのはSPXOかXOというグレードのものが多い。単体のクロック・ジェネレータではTCXO (Temperature Compensated X’tal Oscillator)温度補償型水晶発振器か、OCXO (Oven Controlled X’tal Oscillator)恒温槽付水晶発振器が使われている。OCXOは恒温槽と呼ばれる金属製の容器に発振器が収められヒーターで温度を一定に保っている。この上にルビジウム発振器があり、セシウム発振器へと続く。

しかし、クロック・ジェネレータにも弱点がある。10MHzという高いクロックはそのままでは使えないため分周回路が必要となりジッター発生源となる。さらに44.1kHz〜192kHzを供給できるクロック・ジェネレータを使っても、これをDACが受けた場合、クロックを内部で同期する回路が必要になる。それなら内部クロックの精度を高めた方がいいのではないか、という考え方で高精度フェムトクロックを採用したハイエンドDACも増えて来ている。その一方で高嶺の花だった外部クロックが数百万円から数万円にプライスダウンされ、庶民にも手の届くモデルも登場。今回は比較的リーズナブルな外部クロック4モデルと、接続用BNCケーブル7種類を比較試聴した。

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