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DAZNによる破格マネーでJリーグ各チームの懐事情はどう変わったか?

2018.10.05

「史上最高の大会」といわれるほどエキサイティングな試合が多く、大いに盛り上がったサッカー・ロシアW杯。日本代表の健闘もあり、日本国内のサッカー熱も久しぶりに高まりを見せたのは記憶に新しい。

W杯は閉幕したが、元スペイン代表のスター選手であるアンドレス・イニエスタ、フェルナンド・トーレスのJリーグ参戦もあり、日本国内のサッカー熱は冷めやらず、Jリーグは例年にない盛り上がりを見せている。

そんなJリーグは今、大きな転換期を迎えている。2017年から10年間、イギリスのパフォームグループが運営するスポーツのライブストリーミングサービス「DAZN(ダ・ゾーン)」と放映権契約を締結し、約2100億円という莫大な資金を得ることになって以降、恩恵を受けた各クラブがさらなる「DAZNマネー」の獲得を目指して、積極的な投資策に打って出ている。その結果、Jリーグ全体の弱肉強食化が進み、「イニエスタフィーバー」を巻き起こしたヴィッセル神戸という突出した動きを見せるクラブも現れた。

“黒船”DAZNと放映権契約を結んで2年目。DAZNは今後Jリーグ、そして日本サッカー界をどのように変えていくのだろうか?

Jリーグを潤すDAZNマネー

DAZN到来で、「10年総額2100億円」という莫大な資金を手にすることになったJリーグ。勝負の世界なので当然といえば当然だが、その恩恵はJリーグ全54クラブ(J1・18クラブ、J2・22クラブ、J3・14クラブ)が均等に受けているわけでない。むしろ、DAZNマネーの分配システムは「J1優遇、そして上位チーム優遇」という弱肉強食のイメージが色濃く反映されている。

Jリーグから各クラブに渡される分配金は大きく分けて2種類ある。「均等分配金」と2017年から新たに導入された「理念強化分配金」である。

意図的に格差を生み出す

均等分配金は名前のとおり、各クラブに均等に分配されるお金のことで、下の表のように2017年にDAZNが到来して以降、一気に増額した。あくまで「均等」とはいえ、J1~J3の各カテゴリーで比較すると、金額差は広がり、「カテゴリー格差」がより鮮明になった。

一方の、理念強化分配金は2017年から導入された制度で、J1の1位から4位までのクラブに分配される。肝心なのは“理念強化分配金と優勝賞金(入賞賞金)とは別である”ということだ。ちなみに、J1リーグの賞金は1位が3億円、2位が1.2億円、3位が0.6億円となっている。すなわち、上位クラブには賞金とは別に資金が分配される優遇制度である。

理念強化分配金を導入した狙いは、上位クラブへの集中投資によるトップラインの引き上げである。日本サッカーをさらに発展させるためにはJリーグの発展が不可欠であり、そのためにある意味“意図的”に欧州トップリーグのバルセロナやレアル・マドリード、マンチェスターUのようなビッグクラブをJリーグに生み出そうとしている。

ちなみに理念強化分配金は下の表に示したような形で分配される。例えば、2017年シーズン優勝の川崎フロンターレには1年目に10億円、2年目に4億円、3年目に1.5億円と、3年間にわたって計15.5億円が分配される仕組みだ。

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