取材からわかった『ユニカラー』のヒット要因3
1.カラー芯専用という独自性
墨芯に比べて弱いカラー芯専用として、芯にやさしい構造を開発。他社にはない独自性が注目を集めた。
2.安価で高機能
1本100円はシャーペンの中でも安価。しかしカラー芯が折れにくい構造を作用した中身は、100円で販売するにはもったいないほど高機能。価格の割に高機能のため、お得感が高い。
3.使い方も提案
メインユーザーである学生向けに、カラフルなノートづくりなどを提案。使い方を提案することで使ってみる気を起こさせると同時に、『ユニ ナノダイヤ カラー』とセットで使えば消せることから、カラー芯は消せないというイメージの払拭に一役買った。
『ユニカラー』は単色のバラ売りのほか、芯径0.5mm、0.7mmともに7色セットを販売。この7色セットがかなり好調に売れているという。普通のシャーペンでは、個人が一気に7本まとめて買いして使うことなど滅多にないことだが、『ユニカラー』は1本100円という安価だからこそできる。そして買ったら、折れにくいことを生かし、とにかく使い倒すに限るのではないだろうか。
製品情報
https://www.mpuni.co.jp/products/mechanical_pencils/sharp_pen/uni_color/uni_color.html
文/大沢裕司
ものづくりに関することを中心に、割と幅広く色々なことを取材するライター。主な取材テーマは商品開発、技術開発、生産、工場、など。当連載のネタ探しに日々奔走中。近著に「バカ売れ法則大全」(共著、SBクリエイティブ)。