iOS 12で強化 〜 Camera Effect
カメラで撮影しながらアニ文字で画像を加工できる
「メッセージ」や「FaceTime」に、ユニークなカメラエフェクトを使った写真やビデオをシェアすることが可能に。自分の顔に「アニ文字」を重ねたり、様々なエフェクトを追加することができる。おもしろい「アニ文字」を重ねれば「Face Time」での会話も、さらに楽しくなること間違いなし!
【iOS 11はどうだった?】
「メッセージ」にカメラから直接写真を送信することはできたが、エフェクトなどの楽しい演出は用意されていなかった。
「ミー文字」を含め、「アニ文字」を顔に重ねられるエフェクトが楽しい。
太田’s チェック「アニ文字で通話すればノーメイクもOK」
中馬’s チェック「セルフィーの楽しみ方が広がりそうですね」
〈進化度〉○ 〈操作性〉◎ 〈実用性〉○
スマホ賢者が解説 iOS 12を使いこなせ!
iOS 12の進化について、スマホ賢者はどう見たのか。「@DIME」の「スマホ会議」でもおなじみの3人にiOS 12を評価してもらった。
携帯ジャーナリスト・石野純也氏
大手出版社で携帯電話雑誌を手がけた後、独立。ジャーナリストとして広く活躍。
「iOS 12の目玉は高速化。iOS 11に対応したiPhoneはすべてiOS 12に対応しているので、現役モデルとして安価で売られているiPhone 6sやiPhone SEのユーザーにはうれしいはず。『ARKit 2』に対応することで、AR関連のアプリが充実しそうなのも見どころ。また、アプリをたくさんインストールしていると通知まみれになることがあるので、通知を制限しやすくなったのも高評価ポイント。同時に通知の表現がリッチになっているので、本当に役立つ情報が見られるようになります」
携帯ジャーナリスト・石川 温氏
携帯電話業界を精力的に取材。日経新聞Web版で「モバイルの達人」を連載中。
「個人的に期待しているのはSiriショートカット。自分の生活にどれだけフィットした動きをしてくれるのか、とても興味がある。期待どおりに動いてくれたら大したものだ。ただし、各アプリ開発者によるところも大きいので、快適に使えると実感できるのには時間がかかるかもしれない。また、私はiCloudで管理している写真が20万枚以上あるので、写真管理が楽になるのかにも注目したい。取材中はiPhoneで撮影してすぐに共有することもあり、そのあたりの挙動にも注目しています」
携帯ジャーナリスト・法林岳之氏
携帯電話やパソコンなどのレビュー、解説書などを執筆。携帯業界のご意見番。
「これまでiOSはバージョンアップのたびに、古い機種を順次、対応機種から外してきた。けれど、今回のiOS 12はiPhone 5s以降、iPad(第5世代)およびiPad Air以降、iPad mini 2以降が対象と、ちょっと古い機種もバージョンアップできる。しかも従来のように、旧機種のパフォーマンスを抑える機能もなく、古いiPhoneでも快適に動作する。だから、旧機種を使い続けるのもひとつの手。ユーザーインターフェイスの大きな変更もないので、バージョンアップもしやすいです」
取材・文/太田百合子、房野麻子