ビジネスにおいては、笑顔は重要だというのはよく耳にする。しかしいざ笑顔になろうと心掛けても、苦手意識があったり、うまくできなかったりすることはないだろうか。そこで笑顔の専門家に、笑顔が上手い人と下手な人の違いを教えてもらった。
笑顔はなぜ社内で有利か
今回話を聞いた笑顔推進アドバイザーのよろずめぐみさんは、マナー講師、ICA国際コーチ協会認定プロコーチでもある。そんなよろずさんに、まずは仕事、特に職場における笑顔の重要性を聞いた。
●上司の立場の人
「上司が笑顔だと部署全体のムードが変わります。いつもムスッと厳しい顔をしている上司の部署では、部署内に『失敗してはいけない』という暗黙のプレッシャーがかかり、部下が失敗を恐れるようになり、チャレンジしなくなってしまう可能性があります。いわゆる『指示待ち』の社員が多くなってしまいかねません」
●部下の立場の人
「笑顔の部下からは、仕事を楽しんでいる、環境に満足しているとう内面が伝わります。そういう部下には、上司が自然と信頼を寄せていくことになります。『育てたい、成長してもらいたい』と思われやすい可愛がられる部下になります」
笑顔が上手い・下手ってあるの?
しかし、「笑顔」が大事と聞くと、「顔がひきつる」「作り笑いになる」「持続しない」など笑顔が下手だと感じる人もいるかもしれない。そもそも、笑顔が上手い人、下手な人の笑顔にはどんな違いがあるのか。
「笑顔が上手い人は、自然にいつでも笑顔でいる人。口角が上がっているだけでなく、瞳からも優しさが伝わってきます。一方、顔が引きつってしまったり、作り笑顔と言われてしまったりして、無理をしているように見えてしまう人は、笑顔が下手と言えるのかもしれません。また、口角が上がらず、横に引っ張ったようにしてしまったり、歯を見せないでいたりして笑顔になりきれていない人もいます。ただ、コツを押さえれば、笑顔は誰でも上手くなることができます」