オフィスで業務中に飲食している同僚に対して、匂いや音などが気になった経験はないだろうか。一般的に、オフィスでの飲食マナーはどうなっているのか、ぜひ知っておこう。今回は、オフィスで食べていいもの・食べてはいけないもの、食べ方など意外とやりがちなNG飲食マナーを、マナー講師の山木理代さんに聞いた。
オフィスで業務中に食べて良いもの・NGなもの
業務中にオフィスで飲食する場合、何でも飲み食いしていいというわけではない。食べて良いもの、NGなものの線引きはどこにあるのか。
「まず、業務時間内における飲食の可否は、業種・企業によって異なります。当然、接客業の方や医療従事者等の方は、人前での飲食は禁止されているでしょう。いわゆるデスクワークと呼ばれる仕事でも、企業の規定に従うことは必要です。食べて良いものも時間帯も企業風土によってさまざまだと思われます。いずれにせよ、共通しているのは仕事に支障をきたさず、周りにも迷惑ならないものを配慮することです」
●業務中に食べても良いと考えられるもの
「比較的、仕事中に口にしやすいものとしては、チョコレートや栄養補助のようなクッキー、キャラメルやキャンディーなど、一口大のものでしょう。簡単に口に入れられますし、煮詰まったときのリフレッシュになり、仕事の効率UPにもつながるのではないでしょうか」
●業務中は食べるのを控えるべきもの
「匂いが強いもの、音が気になるものは控えるべきです。また包装が大きな袋菓子などはおすすめできません。例えば、ポテトチップスなどのスナック菓子を開き、つまみながら作業というのは、油で汚れた指先でデスク上の物を汚してしまいますし、匂いや音も気になることがあります。また、カップラーメンも仕事中には不向きです。匂いが強いことはもちろん、麺をすする音が、近くで他社員が応対中の電話先に聞こえたとしたら、会社としての品格を疑われかねません」
オフィスで“なし”の飲料はある?
では、飲み物についてはどんな配慮が必要だろうか。あり・なしのドリンクを教えてもらった。
「お水やコーヒー、紅茶、緑茶などオフィスの定番の飲みものは問題ありません。またジュースなども水分補給として、またリフレッシュとしても良い飲み物です。一方、“匂いが気になる”飲み物はおすすめできません。例えば、仕事中にお味噌汁の匂いは違和感を覚えるのではないでしょうか」