人間が健康的な生活をする上で絶対不可欠な医療と薬。世の中になくてはならないものに関わるため、医薬品業界の給与水準は非常に高そうだが、では、その中でもトップクラスの給与水準を誇る企業というと、いったい、いくらくらい貰っているのだろうか?
今回、そんな医薬品業界における「年収の高い企業ランキングTOP10」を発表する。なお本ランキングは、年間2000万人が訪れる企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」のユーザーが投稿した情報をもとに、医薬品業界に属する平均年収が高い企業をまとめたものだ。
医薬品業界の年収ランキング
第1位のサノフィを筆頭に高給取りの企業がずらり。それでは10位から順番に、実際にその会社で働く社員の声を紹介していきたい。
10位:アストラゼネカ(平均年収785万円)
「MRの場合、業績やその人が持っているコンピテンシーでレベルが決まり、販売目標を達成して良い成績を上げ、コンピテンシーも向上していければ、それに応じて給与も上がっていきます。賞与は固定部分と変動部分があり、変動部分は業績に応じて結構大きく変動します。全体的には報酬は高いと思います」
(MR/50代後半男性/年収1000万円)
9位:エーザイ(平均年収790万円)
「かつては業界最高水準の給与であった。現在、給与体系の大幅な改定が検討されており、基本給が大幅に引き下げられる見込みである。とはいえ、今までの給与が高すぎた感があり、業界の平均レベルの給与へ適正化されたというほうが正しいかもしれない」
(研究開発/40代後半男性/年収1200万円)
※2015年度に関する投稿
8位:ジョンソン・エンド・ジョンソン(平均年収791万円)
「所属するカンパニー、事業部によって給与体系は大きく異なる。メディカルカンパニーの営業職の場合、『基本給+インセンティブ』が年収(年俸)となる。給与の査定は毎年1回(3月に提示)行われ、昨年の実績により基本給が上下する。営業成績によりインセンティブの金額は大きく変わるため、新卒2年目からは同期と100万円以上の差が出る」
(コンサルティング営業/30代前半男性/年収950万円)
7位:グラクソ・スミスクライン(平均年収803万円)
「報酬は比較的良いと感じている。賞与の割合が高く、しっかり昇級していく必要がある。手当面も含めて上を見ればきりがないが、総じて満足である。住宅手当も業界平均をクリアしていると思う。ただ継続的に評価を受けないと年配の方でも給与が少ないと聞いたことがある。やはりどこでもそうだがしっかりした実績とアピールが重要」
(MR/30代前半男性/年収800万円)
6位:武田薬品工業(平均年収809万円)
「報酬は高水準だと思いますが、職種により給与体系が異なり、また評価基準も異なります。業績に応じた評価がされ、特に賞与については業績が大きく反映される仕組みになっています。評価基準も最近ではグローバル基準に合わせるようになってきました」
(研究開発/50代後半男性/年収1020万円)
※2015年度に関する投稿