自分の意見を持つための日々の心得5つ
では、自分の意見を持っていなかった人が、これから持つためには、日々、どのような行為が必要なのだろうか。みやた氏は次の5つを挙げる。
1.日々感じたことを書き出す習慣を持つ
「自分の意見をしっかりと持つには、頭の中だけであれこれと考えるのではなく、言語化して書き出す作業が効果的です。日記やSNSのつぶやき機能を使うことで、自分の考えをアウトプットする習慣を持ちましょう」
2.興味がある分野のビジネス書を読む
「ビジネス書には、その本を書いた著者の考えが詰まっています。まずは書いてある内容に対して賛成か反対かを考えるだけでOK。慣れてきたら、『なぜそう思うのか?』『自分だったら本に書かれている内容を仕事にどう活かすのか?』などを考えてみましょう」
3.自分の仕事や業界に興味を持つ
「人は興味のないことを深く考えることはできません。例えば、プロ野球にまったく興味のない人に『今年はどの球団が日本一になると思いますか?』と意見を求めてもまともに答えられる人はいないでしょう。大前提として、自分の仕事、自分のいる業界に興味を持つことが大切です。『もっと効率的にやるにはどうしたらいいか?』『クオリティを上げるために工夫できることはないか?』を追求してみるなどして、業界の置かれている状況や最新情報を調べてみましょう」
4.親しい人との雑談で自分の意見を伝える練習をする
「自分の考えを持てるようになってきても、いきなり目上の相手に自分の考えを話すのは躊躇してしまう人も多いでしょう。まずは家族や友達、親しい同期など、安心して会話できる人を相手に話す練習をしましょう。仕事に関する話でなくても、世間のニュースや家庭であったできごとなどを題材にした雑談の延長でOKです」
5.自分の意見を伝えたほうが相手のためになると心得る
「いざ発言しようと思うと『否定されるんじゃないか』『迷惑がられるんじゃないか』といった不安から、“黙って”しまう人は多いと思います。でも周りからすれば、『あなたがどう考えているのか』『どう仕事を進めたいのか』『どんな仕事にチャレンジしたいのか』というあなたの本心がわかったほうがやりやすいものです。考えを共有したほうがお互いに仕事がやりやすくなり、ストレスも減ります。『伝えたほうが相手のため』と言い聞かせましょう」