割引クーポンでSNSへのチャレンジ
近畿営業部に異動になって間がない頃に手がけた、LINEを使った試食の告知では、曜日を間違えるミスはありましたが、LINEでの告知は広がっています。お店によって差はありますが、LINEに登録したり、SNSに慣れ親しんでいるお客さんが多いお店は、SNSでの商品告知後の反響が、確実にあります。
「試食で景品をつけることをLINEで告知しましょう」とバイヤーさんに提案しましたが、景品の“レジャーシートがもらえる”より、“◯円引き!”の方がお客さんの食いつきはいい。
「SNSはクーポンを実施しても、そんなに費用はかかりません」
「よし、一回やってみよう」社内ではそんな話をしました。
昨年12月に発売したチョコレート味の新商品は力を入れました。試食の曜日を間違えた大手スーパーさんに話をしたのです。「御社のアプリで10円引きの割引クーポンを送信したいんです」と。
当時、このスーパーさんが一つのメーカーとコラボするのは、珍しいことでしたが実現しました。効果が出た。メーカーの単品企画としては、多くのご利用をいただきました。高評価をいただいた。
「これを機会にどんどん、SNSが認識されていけばいいですね」「また、やろう」バイヤーさんとはそんな話をしましたが、僕は異動になったので、後任に引き継いで。
「自分なりにやり方を変えて、軌道に乗せているのが見える。今の売上げは自分の力だから、井上くん、自信を持っていいよ」それは近畿営業部に異動になった1年目に、「報告が遅い。自己管理が甘い」と、叱咤された同じ上司からの言葉です。2年目の自己評価面接の時に、そんな言葉をもらいました。
今の部署には今年の4月に異動しました。現場のことは4年間やれたので、会社全体を見られる部署に行きたいと面談で応えて。経理財務の部署は、会社全体の流れが見られる部署だと聞いています。この部署では会社をどう動かしていくのかを考えたい。
アイスクリームだけしか売ってない点は、将来的に改善したほうがいいと、僕は思っているのですが、個人的にはうちの会社のソフトクリームが出たらいいなと。ハーゲンダッツのソフトクリーム、食べてみたいと思いませんか。
取材・文/根岸康雄
http://根岸康雄.yokohama