4位:日立物流 ~3PL事業でクライアントに物流ソリューションを提案~
システム物流(3PL/サードパーティロジスティクス)事業を1980年代から展開し、世界中のネットワークとIT・物流ノウハウを活かした総合提案・運営を提供。現在は日立製作所の持ち分法適用会社となり、SGホールディングスと資本業務提携を結んでいる。女性の活躍推進に注力しており、2020年度までの目標は「女性管理職比率10%」、「女性役員登用」。2015年に「ダイバーシティ経営企業100選」に選ばれ、2017年には「くるみん」に再認定されている。
社員の声
「(仕事の面白味、やりがいについて)物流倉庫業日本一の企業であり、さまざまな種類の顧客が存在する。そのため同じ倉庫管理という業務でもオペレーションを行ううえでの課題や収益の構造などに違いがあり、大変勉強になる。業界に応じたサービス、オペレーションを作っていく機会もある。また近年は日本企業の海外進出のサポートなどで海外勤務のチャンスもある(※)」
(物流サービス/20代前半/男性/年収350万円)
※2015年度に関する投稿
「数年前、監督庁の指導が入ったため、いわゆるサービス残業は非常に少なくなった。また、休日出勤もその残業対象となるため、以前に比べ土日祝日の勤務率も非常に減った(※)」
(海外営業/40代前半/男性/年収1000万円)
※2016年度に関する投稿
2位:ディー・エイチ・エル・ジャパン ~ドイツの世界的企業の日本法人。国際エクスプレスのパイオニア~
220を超える国と地域で事業を展開し、世界の物流を支えている“DHL”。米国で生まれ、現在は「ドイツポストDHLグループ」に属している。その日本法人が同点2位にランクイン。グループ全体としてダイバーシティ・マネジメントに力を入れており、日本法人でも「社員意識調査」をもとに、時間単位での有休取得を可能にするといった改善策を実施。2018年の「働きがいのある会社」ランキング(Great Place to Work(R))では12位となっている。
社員の声
「女性が働きやすい職場だといわれるだけに、各種制度がそろっていると感じる。日系同業他社に比べるとその幅広さは群を抜いており、ワークライフバランスを重視する方にはおすすめの職場だと感じる。女性管理職は少ないが勤続年数は長い(※)」
(代理店営業/40代後半/男性/年収1000万円)
※2016年度に関する投稿
「一般的に外資でイメージされるようなギスギスしたような雰囲気はなく、比較的人間関係も穏やかに思われる」
(海外営業/30代後半/男性/正社員/年収700万円)
2位:三井倉庫 ~三井銀行・倉庫部が独立して誕生。倉庫事業、港湾運送事業が主力~
2014年に持ち株会社に移行し、「三井倉庫ホールディングス」に。それに伴い、ホールディングス直下の事業会社として新生「三井倉庫」が設立された。グループの強みを活かし、陸運・海運・空運全てを使いグローバル展開。ここ数年で売上高を順調に伸ばしている。三井倉庫ホールディング全体として研修制度を充実させており、若手社員を海外に1年間派遣する研修も。平均年齢は40.7歳、平均年間給与は734万5000円(※)。
※三井倉庫ホールディングス、2018年3月31日現在のデータ
社員の声
「全体的に穏やかな人が多く、これ以上ないほど働きやすい環境であった。旧財閥ということもあり福利厚生は抜群。一流企業のレベルであると言える」
(貿易事務・国際業務/20代後半/男性/年収750万円)
「(仕事の面白味について)営業としての立場で、大手企業の物流改革に向けた提案を行える。対象企業のサプライチェーンの全体像を仮説とヒアリングをもとに紐解き、会社としてできるレベルの内容を提案する」
(営業マネージャー/20代後半/男性/年収450万円)
1位:三菱倉庫 ~「トランクルーム」を生んだ老舗物流企業~
1887年に創業し、130年以上の歴史を誇る「三菱倉庫」。倉庫事業だけではなく、国際輸送業や不動産業も展開している。社員の健康増進のため、「健康づくりセミナー」を実施。メンタルヘルスケアにも力を入れている。仕事と家庭との両立の面では、子どもが2歳になるまで利用できる育児休業制度、勤務時間を最大2時間短縮できる短時間勤務制度などを用意。項目別に見ると「労働時間」「やりがい」「給与」「ホワイト度」で最も高い点数を獲得した。
社員の声
「(仕事の面白味について)若いうちから比較的大きなお客さんを担当することもあるし、自分がやりたいことのビジョンがはっきりしていれば、ある程度自由にやらせてくれる。物流業を追求するとマニアックな面もあるので、性格的に合う人には面白い」
(物流サービス/20代後半/男性/年収573万円)
「(残業・休日出勤の状況について)完全に部署によりけり。庶務、総務等の管理部門であれば定時に帰れる場合が多いように思える」
(物流サービス/20代後半/男性/年収500万円)
男社会に思われがちな物流・倉庫業界だが、女性にとって働きやすい環境づくりに注力している企業も多いようだ。
<調査概要> 「物流・倉庫業界の働きやすい企業ランキング」
調査対象:『業界地図2018年版』(日本経済新聞出版社)の「倉庫」「海運」「陸運」に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に20件以上の評価が寄せられた企業
対象期間:2015年4月1日~2018年3月31日
採点項目:以下6項目の評価の平均点(総合評価)
「労働時間の満足度-残業や長時間労働がないか」
「仕事のやりがい-楽しいか、意義を感じるか」
「ストレス度の低さ-心身に疲弊感はないか」
「休日の満足度-休みがあるか、有休を取れるか」
「給与の満足度-金額は十分か、割に合うか」
「ホワイト度-ブラック企業でないかを総合判断」
出典元:株式会社グローバルウェイ
https://www.globalway.co.jp/
構成/こじへい