鹿野川ダムカレー(ホテル鹿野川荘)
愛媛県内で第2位の貯水容量を誇る鹿野川ダム。この大きなダムをもとに、ホテル鹿野川荘のレストランが生み出したのが、このボリュームたっぷりの「鹿野川ダムカレー」だ。
なんといっても大きな特徴なのが、二段重ねの丼入りであること。ふたを開けると、エビ、肉、卵、野菜、フルーツのトッピングがところ狭しと並び、その下段のライスカレーに好みで盛り付ける趣向。分厚いライスの堰堤に寄りかかるナスの薄切りは、実際のダムに存在する4本のクレストゲートを表す。1600円と、ダムカレーの中では高価格帯だが、質・量ともそれに見合うものがある(鹿野川ダム見学後にもらえるダムカード提示で100円引き)。
【基本情報】
住所:愛媛県大洲市肱川町宇和川588−1
電話:0893-34-2000
営業時間:11:00〜21:00(LO 20:00)
公式サイト:https://kanogawaso.jp
ジビエ・ダムカレー(もみじ川温泉)
鳥獣被害が深刻化している徳島県の中山間地域。その対策の一環として、ジビエ料理がさかん。2016年にオープンした自然エネルギーミュージアムのPRを兼ねて、当地那賀町のもみじ川温泉が開発したのは、その名も「ジビエ・ダムカレー」。県知事が命名したこのカレーは、徳島県内で初のダムカレーとなる。
「ジビエ・ダムカレー」は、ジビエとして鹿肉が使われる。血抜き処理をしたのち、油でカラッと揚げた臭みのない鹿肉はダム河口の岩場に見立て、野菜などの具でダム付近の山の緑を表現している。ライスの堰堤に突き立てたレンコンの素揚げは、ドローンだという(那賀町はドローン特区であることにちなむ)。「放流」がしやすいよう、ルーは少しサラッとしている。
高たんぱく・低カロリーの鹿肉ブームの後押しを受けて、本品は人気を博し、もみじ川温泉の看板メニューとなっている。
【基本情報】
住所:徳島県那賀郡那賀町大久保字西納野4-7
電話:0884-62-1171
時間:11:00~21:00(LO=20:30)※平日14:00~16:00はドリンクのみ
定休日:第3火曜日
公式サイト:http://momijigawa-spa.com
協力/黒部ダムカレー推進協議会事務局、旅館たにがわ、道の駅 八ッ場ふるさと館、八百津町観光協会事務局、鹿野川荘、もみじ川温泉
文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)