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こうして8台のアンプを聞いてみると、当たり前だが1台1台全てが違う音である。いきなり頂上を目指すなら『SV-91B』を作ってカップリングコンデンサーなどで響きを追求するのが王道だろう。しかし、今回の主旨は2台目のパワーアンプなので『SV-P1616D/KT150』に決めた。
私は今まで真空管アンプの経験が浅かったので、300Bシングル最高、プッシュプルは真空管らしくないという先入観があり、次に作るキットもシングルという決めつけがあった。しかし、プッシュプルにはプッシュプルの魅力があり、いろいろなスピーカーを鳴らして楽しめそうである。しかもKT150は音色だけでなく見た目の迫力があり、これが4本並べば素人をビビらせる効果も抜群だ。ということで『SV-P1616D』とJENSENのカップリングコンデンサーをオーダー。必要な真空管もいつもの店に注文した。必要なパーツは全て揃ったので、近日中に製作記事でお目にかかろう!
写真・文/ゴン川野