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「真空管・オーディオ大放談」コラボ企画!直熱三極管から五極管、送信管まで、8台のパワーアンプを比較試聴

2018.08.27

●SUNVALLEY『SV-P1616D/KT88』

SV-P1616D』からはプッシュプル構成のアンプとなる。シングルかプッシュプルかというのは永遠の問題で、いちがいにどちらがいいとは言えない。プッシュプルとはカンタンに言えば音楽信号をプラスとマイナスに分けてそれぞれを1本の真空管で増幅、これを合成して出力する方式で、シングルに比較して2倍以上の出力が取り出せる。出力管はシングルの2倍の4本必要になる。小さな音ではクラスAで、大きな音はクラスBになるというクラスAB増幅で使うことが多い。KT88はオーディオ用ビーム管で『Macintosh MC275』に使われて有名になった球。

高音質で知られた『Gold Lion KT88』を使って試聴。音にキレがありエッジはシャープで現代的だ。低域のドライブ感がハッキリ変わった。ボーカルもクッキリして音像定位が向上する。自宅でKT88シングルアンプの音を聞いた時はつまらない音に聞こえたが、今回は全然違う印象で驚いた。しかし、さらにトランジスタアンプに近付いた感じだ。

●SUNVALLEY『SV-P1616D/KT150』

同じアンプを使って真空管を『Tung-Sol KT150』に差し換える。シングルパワーアンプと違って、こちらの多極管仕様のアンプは無加工で、EL34、6L6GC、KT88、6550、KT120、KT150が差し換えられるのだ。KT150を使えば出力は30〜40W出せるので、低能率な2Wayブックシェルフ型スピーカーも問題なく鳴らせるようになる。つまり自作する最初の1台にもオススメのオールマイティ型パワーアンプとも言える。

見た目のインパクトが強烈な『Tung-Sol KT150』だが、音のエッジはKT88よりもやわらかい。低域のドライブ感があって、高域の表現はシングルアンプに近い。女性ボーカルはシングルの時よりも響きがやや減ってスッキリとした音になった。音像定位は明確でハイレゾ音源向きという印象を受けた。

●SUNVALLEY『SV-P1616D/300B』

それなら300Bのプッシュプルの音はどうなんだろう。アンプを『SV-P1616D/300B仕様』に変更。『Prime300B ver.4』の音を聞いてみる。やわらかさの中に芯がある音だ。ここで聞く限りではシングルよりもプッシュプルの方が好ましい音色に感じる。高域はウォームで低域は押し出しが強い。これはなかなか悩ましいが、手持ちの300BでWEのものは2本しかないので、このパワーアンプを選択するとWEの球が使えなくなるのだ。

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