小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

エヴァの主題歌を創った2人が熱弁!!リモートワーク時代でも人と会うことから「逃げちゃダメだ」

2018.08.26PR

仕事は「現場」へ行かないと見えてこない

及川:ときどき「『魂のルフラン』の〝ルフラン〟って何ですか?」って聞いてくる人がいるんだけど、今あなたの目の前にはパソコンがスマホがあるんだから、私に聞かないで自分で調べなさいよ、と言いたくなることがあってね。今って何でもメールやネットで済ませて、人と会おうとしないことが多くなってきた。でもやっぱりね、仕事って「現場」へ行かないと見えてこないものだと思う。それが作詞家の私は打合せであったり、レコーディングであったり、ライブであるわけ。作詞家って孤独なのよ。でもその孤独に耐えられないと仕事ができない。そしてその孤独がエネルギーになって、集って、ぶつかり合うのは現場しかないの。現場には「人」がいる。その人たちとコミュニケーションを取ることで、自分の間違いがわかったり、誰かのやり方を見て「そうやるんだ」って学んだりできる。だから私は「メールで済ませるな、現場へ行け」って言いたい。

右:『ネコの手も貸したい 及川眠子流作詞術』(リットーミュージック)
左:『残酷な天使のテーゼ/魂のルフラン』(キングレコード)

高橋:その通りですね! 人と会うってことって、簡単に済まない。メールやネットなどのツールを使うと簡単に聞けちゃうし、顔も見えない。誰だかわからないから、悪口も簡単に言えてしまう。でも「会う」って、責任を伴うもの。本来コミュニケーションって、そっちが本当だったはずなんですよね。もちろん調べてもわからなかったことを聞くのはわかります。けど、ちょっと調べたらわかるようなことを平気で聞いてくるって、私のことをそのくらいの相手だと見ているっていうことですよね?

及川:うん、やっぱり会う前にどんな人がちゃんと調べて来られると、こっちの「熱」が変わるよね。例えば本の取材を受けたときに、本にたくさん付箋が貼ってあるのを見ると、「ああ、事前に読んでくれたんだ」と思って話に熱が入る。人って、そういうものだと思うよ。

高橋:先日フランスで取材してくれたフランス人の方が、私のデビューシングルや、もはやウチのスタッフが見たこともないような古いCDとかを持ってきてくださって、質問もしっかりと私のことを聞いてくれて、とてもうれしかったな。でも逆に「適当に済まそうと思ってるのかな?」と感じてしまうような人だったりすると、「んー、どのくらいのボリュームでお話しましょうか?」って思いますよ(笑)。だから私もステージでご一緒する方とは、事前にお会いしたいんです。

及川:確かにメールが便利なところもあるのよ。証拠を残しておける、っていうね(笑)。メールって事前に考えて、100%ガチガチの文章を送れるわけじゃない? でも会って話すと、間であったり、冗談を言ったり、どこか緩む部分がある。そこをピュッとすくい取ると、アイデアになったりするんだよね。話をしている中で、その空間にふわふわ漂っているものをスッと持って来ると、この人こういうの好きだろうなというやり取りができて、「こういうことやりません?」みたいな提案ができる。そういうのって、会わないと無理なんだよね。

高橋:なるほどね。私はミュージシャンなので、会わないってことはないです。それなりに対応はできる。でもそれは自分のベストを尽くしたのか、というとそう言い切れなくなる。だから私はどんな状況でも、どんな些細なことも手を抜きたくないんです。「なんでそこまでやるんだろう」と思う人もいるかもしれないけど、そのズレが1ミリ、もっと小さい0コンマ何ミリでも、そのズレは後々どんどん大きくなって、一生交わらない線になる。少しのズレが大きな誤差になる、ってことに気づいてる人と気づいてない人には、大きな違いがあるんじゃないかなって思ってるんです。

及川:うん。だから私たちのやり方が「昭和的」と言うんだったら、それはそれでいい。

高橋:私も! 昭和得意です、って感じ(笑)。でも結局は人と人だから、どっちがいいですか、って話なんですよね。

及川:だって縁も仕事もカネも、持ってくるのは人なんだよ。

高橋:そうですよね。人と付き合っていくのって大変だけど、人は動物じゃないから、好きな時に食べて好きな時に寝るわけにはいかない社会にいて、コミットは避けることができない。それって大変なんだけど、やっていくと、その中から「好き」が生まれていく。それがコミュニケーションの醍醐味だと思うんです。

及川:だから最初っから「僕、コミュ障です」って言い訳するんじゃない、そう言って逃げるな、と思うの。

高橋:そういう人って、面倒臭がってるんですよね、揉めたりするのが嫌だから。だけど「じゃあ、あなたは一人っきりで生きていける?」というと無理なわけですからね。

及川:そうやって色んな人に会っていけば、世の中には嫌な人もいっぱいいるけど、絶対に自分が好きな人に出会えるからね。

人気アニメ「シンカリオン」と「エヴァンゲリオン」という2大アニメのコラボを記念して、DIMEが『シンカリオン 500 TYPE EVA』のオリジナルクリアファイルを制作! 誌面でも「シンカリオン×エヴァンゲリオン  奇跡の2大アニメコラボに学ぶ『神回』のつくり方」を掲載と、サービス、サービス!!

『残酷な天使のテーゼ』MUSIC VIDEO(HDver.)/Zankoku na Tenshi no Te-ze“The Cruel Angel’s Thesis”が、youtubeにて好評配信中

また
Apple Music/iTunes/にて全世界配信
https://itunes.apple.com/jp/music-video/id1403661959?l=ja&ls=1&app=music

また日本国内は
animelo mix/レコチョク/mora ほかでも配信。

ジョイサウンドでは新映像でカラオケが歌える。
選曲番号はJOYSOUND MAX2ほかにて《193496》。
対応機種はJOYSOUND公式サイトでご確認下さい。

前編を読んでいない人はこちら

取材・文/成田全(ナリタタモツ) 撮影/五十嵐 美弥 スタイリング/坂井望美
(C)カラー/Project Eva.

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年3月15日(金) 発売

DIME最新号はデザイン一新!大特集は「東京ディズニーリゾート&USJテーマパークの裏側」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。