京王電鉄(以下、京王)では2018年2月22日から、特急より上位の“チャンピオン列車”として、〈京王ライナー〉の運転を行っている。座席指定券を購入すれば、始発の新宿から最初の停車駅まで確実に坐れるのが特徴だ。
細かい設定の専用券売機
京王線新宿駅の券売機の一角に〈京王ライナー〉の専用券売機がある。買い方は意外と細かく、希望の列車→乗車人数(1~4人)→希望の号車(1~10号車のほか、希望なしもある)と進み、購入。ただし、席番は選べない。料金は400円(大人、子供同額)で、新宿を発車し、最初の停車駅まで席が保証されている。
また、ホームを含めた改札内にも専用券売機があり、買いやすい環境を整えている。
しかしながら、京王チケットレスサービスの会員(登録制)のみ席番を選べられるというのは、いかがなものだろうか。JR東日本や私鉄では、会員登録をしなくても、“好みの席を選べる券売機”が存在するのだから。
新宿2番線から発車
〈京王ライナー〉新宿発の平日は、20時以降の毎時00分発が京王八王子行き、毎時30分発が橋本行き。土休日は17時以降の毎時00分発が京王八王子行き、毎時20分発が橋本行きで、わかりやすい。また、全列車2番線から発車する。
私が乗車したのは、土曜日の〈京王ライナー1号〉京王八王子行きで、新宿を17時00分に発車する。平日はビジネス、土休日はデパートの買い物客、行楽地からの帰りなどをターゲットにしているのだろう。
〈京王ライナー1号〉京王八王子行きが入線すると、車内の整備点検が行なわれる。デュアルシートはロングシートから回転式クロスシート、室内灯は白色から電球色にそれぞれ変わる。
それが終わると、客扱いを開始。有料列車ということもあり、乗降用ドアは、各車両の両側のみ開く。車内にはBGMが流れ、優等列車の雰囲気を醸し出す。
私が指定した先頭1号車は、空席が多いにもかかわらず、なぜか相席。前方の席が埋まり、後方が空いているのだ。1両あたりの乗車率が50%にも満たないのに、いささか疑問を覚える。通路側の席に坐っている乗客なら、“最初の停車駅で空席に移る”という選択肢がある。