日本と世界の性教育の違いとは?‐橋本紀子先生
TENGAが行った「マスターベーション世界調査」で、日本は世界と比較して性教育の中で「マスターベーション」「性的暴行およびハラスメント」に関する受講率が調査対象18カ国中最下位という結果となった。
この調査結果や世界と日本の性教育の違いについて、女子栄養大学名誉教授 橋本紀子先生に話を聞いた。
日本の教育現場における性教育と“マスターベーション”の扱われ方
橋本先生:日本でも1992年以降、エイズ予防のために小5の理科で人間の身体を「消化器官」どまりではなく、「生殖器官」も含めて教えるようになり、小学校5~6年用の保健の教科書もできました。
当時、教師のために作られた授業書『性の授業』小学校編、中学校編(大月書店、1992)は、 中国語に翻訳され、 台湾で利用されるなど、日本の性教育はアジアでは進んでいる方でした。
現在の教科書でも、マスターベーションに関して記述している教科書自体は少ないですが、ゼロではありません。