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乗ればすぐにわかる!タフでおしゃれな軽4駆、新型「ジムニー」爆売れの理由

2018.07.29

舗装路を走り出してすぐに、なぜ売れているのかがわかった

 インテリアの進化に驚きつつ、いよいよ新型『ジムニー』を走らせることに。まずは舗装路を試走するが、そこでさらなる衝撃を受けることとなる。

 ひとことで言えば、走りが高級なのだ。抽象的な表現で申し訳けないが、軽自動車らしからぬどっしりとした走りを実現している。サスペンションは悪路での接地性を考慮して3リンクリジットアクスル式にしており、また、ホイールベースが2250mmと短めなので、路面の凸凹があれば、確かにピョコピョコ跳ねる。しかし! 通常の路面であれば、重厚といって差し支えがない走りである。専門家ではないので詳しいインプレッションはしかねるが、普段乗っているプリウスと大きな差は感じない。すごすぎる……。

 さらに、新型『ジムニーシエラ』なら走りは一段上のレベルとなる。4速オートマチック車を選べば都内の渋滞も苦にしないだろう。

 不要な揺れをガマンして走る必要はない。ゆったりとクルージングができる新型『ジムニー』は、シニア層も満足できる、大人の走りを手に入れた。

 新型『ジムニー』の進化に驚かされたが、ここには2代目『ジムニー』との比較が含まれている。だが、21世紀、平成最後の年に生まれた新型『ジムニー』は、現代車に求められる安全性能も備えているのだ。「スズキ セーフティ・サポート」と呼ばれる運転をサポートする先進技術を採用する(装着車に限る)。

 例えば自動ブレーキで衝突の回避や被害軽減を図る「デュアルセンサーブレーキサポート」や誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能などが搭載される。おもしろいのは標識認識機能。最高速度やはみ出し通行禁止などといった標識を認識し、メーター内に表示したりブザー音を鳴らしたりすることで安全性を高める。

 見た目こそかつての『ジムニー』を彷彿とさせるため、オールドファンの郷愁を誘う懐古趣味のクルマかと思っていたが、中身は最先端。車内も静かで、もちろんエアコンもよく効く。こんな快適な新型『ジムニー』が売れないわけがない。筆者も本気で欲しくなってしまった。

悪路の走破性はどうか?

 結論から申し上げたい。悪路走行は楽勝だ。急坂や凸凹道もすまし顔でクリアしてしまう。SUV向けとはいえ舗装路走行にも配慮したタイヤなのに、である。

 新型『ジムニー』は2WD(2輪駆動)と4WD(4輪駆動)を切り替えることができる、パートタイム4WDを採用する。機械式服変速機を持ち、切り替えはトランスファーレバーで行う。2H(2WD)と4H(4WD高速)、4L(4WD低速)が選択でき、悪路走行では主に4Lを選ぶ。すると通常の2倍の駆動力を発揮し、走破性を高めてくれる。

 そして、自動制御性能がすばらしい。急な下り坂ではヒルディセントコントロールがブレーキを自動制御し、急な加速を抑え定速走行を実現、ステアリングさえ握っていればいいのだから、安心だ。

 また、ぬかるみなどでタイヤが空転しても、ブレーキLSDトラクションコントロールにより、空転したタイヤにブレーキを作動させ、エンジントルクを落とさずに空転していないもう一方の車輪の駆動力を確保。脱出性能を高める。

 文章にするとややこしいが、ざっくり言えば、タイヤが空転しても勝手にブレーキをかけてコントロールしてくれるということ。これらの自動制御のおかげで、かつての『ジムニー』では、初心者は懸命に運転しなければ走れなかったような悪路でも、エアコンの風を感じながら、鼻歌まじりで走破する。新型『ジムニー』は決して軟派な四駆ではない。見た目は爽やかで、乗り心地も快適だけれど、ハイテクにより悪路走破の実力は驚異的に向上しているのだ。

もはや、買えない理由が見当たらない

 初代、2代目『ジムニー』の面影を覚え、新型『ジムニー』に魅力を感じたが、快適さも走破性もとびっきりの高性能になっていたのは驚きであった。

 それにもかかわらず、価格は135万円(税別)からと、性能を考えたら破格としか言いようがないもの。燃料消費率はWLTCモードで16.2Km/L(5MT)となり、もちろん、ハイブリッド車や最近の超低燃費な軽自動車などに比べれば劣るけれど、実用に耐える数値といえよう。

 もはや、買えない理由が見当たらない。そりゃあ、新型『ジムニー』が売れるワケだ。しかも、アウトドア気分は時代感にフィットしているし、2ドアしかないこともスポーティですらある。

 かつての『ジムニー』を知っている人も、知らない人も、新型『ジムニー』を試してみてはいかがだろうか? 一度乗ればすぐに、その魅力が理解できると思うから。

取材・文/中馬幹弘 写真/高村 達

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