春頃から、どうも寝心地が悪い。腰やお尻がマットレスに沈むような感じで、そのせいか寝起きは腰が少々痛い。寝る前にはなかった肩こりもある。そんな日々が続いた。ある日の昼、あらためてマットレスに寝転ぶと、隅のほうは弾力というか反発力があるものの、体が横たわる中央エリアは沈み込む、そんな気がした。そういえばこのマットレスはどこの商品だろうとタグを見ると、西川の「整圧®敷きふとん」とある。
高反発か、低反発か
記憶がよみがえった。15年くらい前に何かの記事でこの商品を知り、快適な寝心地を求めて購入したのだ。厚さが9cmあり、畳の上に敷いてもベッドマットレスの上に敷いてもOKという仕様。僕はベッドマットレスの上で使ってきた。近年「エアウィーヴ」や「トゥルースリーパー」などの広告をよく見かけるが、それらよりもかなり前に登場した商品らしく、寝心地快適を謳うマットレスの先駆け的な存在なのかもしれない。
寝心地の良さをアピールするマットレスとはどんなものなのか。ネットで調べてみた。高反発と低反発の2種類があり、いずれも寿命は8年ほどとされているようだ。僕の「整圧®敷きふとん」は高反発に該当するが、寿命は8年どころではない。その倍近い。体重はずっと60kg台(今は63kg)なので寝具に過酷な使用状況ではないが、よくぞ長持ちしたものだと感心するとともに、ついに寿命が来た、買い換え時だと思った。
ではどれを買おうかとネットであれこれ見るが、どうもよくわからない。わかったのは高反発と低反発、どちらがいいとは言えず好みによるということ。そして、厚さ20~30cmほどのベッドマットレスそのものが寝心地快適仕様である商品、普通のベッドマットレスの上に敷いて使う商品、畳の上に敷いて使う商品、遠征の多いスポーツ選手用かと思われる持ち運びを前提にした薄手の商品……があるということ。ブランドによってラインアップはそれぞれだが、当然のことながら厚手のものほど値段は高くなる。選ぶに当たって、厚さは慣れ親しんだ「整圧®敷きふとん」が9cmなので、これをとりあえずの目安にした。